内容説明
荒らくれ男どもを乗せた、通称“無頼船”こと「孤北丸」は、再び海へ乗り出すことになった。世界損保連盟の依頼で、ニューギニアへ、近ごろ頻発する艦船覆没による保険金詐取の疑惑を調査することになったのだ。そんな折、一人の老人が数人の男に襲われ、小さな錦の袋を無頼船の乗組員に託して死んだ。なんと、中身は一個数億といわれる“幻の碧真珠”だった――。碧真珠の謎を秘めて、行く手に迫る数々の危機に敢然と立ち向かう男たちを描いた、痛快アクション・ロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
6
再読→→→荒らくれ男どもを乗せた通称“無頼船”こと「孤北丸」は、再び海へ乗り出すことになった。世界損保連盟の依頼でニューギニアへ。行く手に迫る数々の危機に敢然と立ち向かう海の男たち!2018/05/25
brink
1
シリーズ二作目。結婚披露宴での大乱闘からはじまり、再びクルー集結。ペーパーパイレーツと青真珠の謎をおい、孤北丸はパプアニューギニアへ。舞台が日本近海から世界の海にジャングルにとスケールアップ。棍棒や出刃包丁を銃器に持ち替えた面々ですが、変わらぬバカさ加減&殴り合い&へっぽこ連帯感になごみます。このメンツの誰かが欠けても寂しいだろうな。事件もズシッと重い戦争歴史の泣かせどころを抑えつつ派手にドンパチやらかして収束。ラストまで楽しめました。2010/06/19
つきのわ
0
孤北丸はペーパーパイレーツ事件を追ってパプアニューギニアへ。現地人に妻を殺された邦人男性、紀州犬のマル、碧真珠に取りつかれた隻眼隻脚の男、華僑の老人達。無頼船のクルー達が謎を追ううちに、あの無残な太平洋戦争の南方での戦いが明らかになる。故郷を捨てざるを得なかった旧日本軍人達の望郷の思いが行間から立ち昇る。ただのエンタメ小説ではない濃厚な余韻がこの作品にはある。2017/05/15
つちのこ
0
1984年頃読了