内容説明
海の男たちの激しさとやさしさ! 喧嘩船として名が通り、日本沿岸を航海するオンボロ貨物船孤北丸。乗組員は、四歳の時に母に捨てられ記憶に残る母の像を求め続けている船長、元坊主で今はキリスト教にこっている甲板長、警察を極度に怖れやたら刃物を振り回す司厨長、女たらしで啖呵だけは強い甲板員、女を抱いただけで気絶してしまう機関長と、様々な過去をもった荒くれ男たち。事あるごとにいがみ合い喧嘩を始めるが、心根はやさしく海の男の友情で結ばれている。船上で港でさまざまな事件に遭遇し闘いを繰り返す海に棲む男たちの海洋活劇ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はま
13
西村寿行2冊目。そこら中に出来過ぎ感があるけど、それはそれで良し。エロもバイオレンスもたっぷりで、揉め事に巻き込まれすぎの首突っ込みすぎ(笑)船乗りはかっちょいいね〜。2015/04/02
たーくん
9
再読→→→日本沿岸を航海するオンボロ貨物船孤北丸。乗組員は、四歳の時に母に捨てられ記憶に残る母の像を求め続けている船長、元坊主で今はキリスト教にこっている甲板長、警察を極度に怖れやたら刃物を振り回す司厨長、女たらしで啖呵だけは強い甲板員、女を抱いただけで気絶してしまう機関長と、様々な過去をもった荒くれ男たち。事あるごとにいがみ合い喧嘩を始めるが、心根はやさしく海の男の友情で結ばれている。船上で港でさまざまな事件に遭遇し闘いを繰り返す海に棲む男たちの海洋活劇ロマン。 2018/05/13
キー
5
この作品が『無頼船』シリーズの一作目だと知っていて、本当に良かったですよ。 シリーズ作品だと知らなければ、読み終わって、無頼船乗組員の男達と別れることがさびしくて仕方なかったでしょう。 母親に捨てられた少年を無頼船に乗り込ませる、というところから泣かせる雰囲気が漂ってましたが、結局、何度も泣かされましたよ。 結末が拍子抜けするくらいあっさり味なのも、次作があると思えば許されます。2015/07/07
つきのわ
2
孤北丸ー海上保安庁から「無頼船」と呼ばれている貨物船だ。船長包木一膳以下、乗組員達は陸には住めないハンパ者達だ。 このシリーズでロイズ社を知り、ペーパーパイレーツという言葉を覚えた。オンボロの貨物船が巨悪に立ち向かう様子は胸がすく。ワクワクが止まらない。2017/05/05
ヤジ
1
海の男の物語、ここでこう繋がってくるのかって結構オモシロく読了しました。2024/02/19
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- 和書
- ヒヨコの蠅叩き 文春文庫