UTCP叢書<br> 共生のための技術哲学

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UTCP叢書
共生のための技術哲学

  • 著者名:村田純一
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 未來社(2015/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784624011734

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内容説明

現代社会において科学技術の問題はいまや不可欠の課題であり、それが現代生活環境にたいして提供する多様性や豊かさはあらためて批判と検討に付される必要がある。バリアフリー、ユニバーサルデザインといった弱者の視点も取り入れた社会全体のデザイン化は、街づくりや建築などの現場で現実的な諸問題を提示している。人間がよりよく生きるための技術論を哲学的・社会哲学的・文化論的に考察する論文集。

目次

はじめに(村田純一)
序章 共生のための技術哲学(村田純一)

  第1部 社会構成主義の可能性
第1章 社会構成主義と技術文化の民主化――予防原則の役割(ウィーベ・バイカー〔夏目賢一訳〕)
第2章 社会構成主義と人工物の権力論(藤垣裕子)

  第2部 ユニバーサルデザインとは何か
第3章 ユニバーサル・デザインについて(川内美彦)
第4章 社会批判としてのユニバーサルデザイン──または福祉社会のための科学技術批判について(木原英逸)
第5章 アクセシビリティはユニバーサルデザインと支援技術の共同作業により実現する(石川准)
第6章 “万人のための社会”をデザインする──特別支援教育、支援テクノロジー、ユニバーサルデザイン(河野哲也)

  第3部 「ユニバーサルデザイン」の哲学
第7章 技術を構想する権利はあるのだろうか?(ラングドン・ウィナー〔柴田崇訳〕)
第8章 「参加」のデザイン――ユニバーサルな社会のために(中村征樹)
第9章 技術と環境――生態学的観点から(柴田崇)
第10章 語る者の姿勢(川内美彦)

ユニバーサルデザインの射程――あとがきにかえて(村田純一)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかまる

5
技術のよりよいあり方について考える論文集。一部の開発者がたくさんの利用者に影響を与え得るため、民衆が技術の危険性を理解し開発すべきか否かを決定する仕組みが必要と論じる文章もあった。でも人間は痛い目に遭わないと動きださないのではないか、と現実問題として思ってしまう。2014/05/16

ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒

0
技術には政治性が含まれる。現在の技術は価値中立的なように見えるが、そこには健常者ヘゲモニーが隠れている。それに抗しようとするのがユニバーサルデザインである。2013/01/12

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