存在のカタストロフィー - 〈空虚を断じて譲らない〉ために

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存在のカタストロフィー - 〈空虚を断じて譲らない〉ために

  • 著者名:小林康夫
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 未來社(2015/04発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784624011895

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内容説明

PR誌「未来」での好評連載〈転換のディヴェルティメント〉31回分の連載に、関連する文章2本と書き下ろしを加えて構成する。前著『歴史のディコンストラクション』において人類や生きものとの「共生」への希望を語った著者が、2011年の東日本を襲った大災厄を踏まえ、人間存在の問題を世界大のパースペクティヴで哲学的にも状況論的にも論じ抜いた待望の論集。

目次

(第1部)
Ⅰ 生きることを学ぶ
Ⅱ 「意識=良心」を学ぶ――大学の責任
Ⅲ 「表現なきもの」と「希望の秘儀」――批評の可能性

(第2部)
Ⅳ 症候の発明(1)――漱石『明暗』をめぐって
Ⅴ 症候の発明(2)――一葉『にごりえ』をめぐって
Ⅵ 症候の発明(3)――日野啓三『夢の島』をめぐって
Ⅶ 災厄としての存在 ――ラカンの「アンティゴネー論」をめぐって
Ⅷ 症候の発明(4)――デュラスの「アガタ」をめぐって

(第3部)
Ⅸ 〈歴史の終わり〉と〈日本〉――コジェーヴ再読
Ⅹ 来たるべき、詩――パレスチナ・ノートより
XI Rain Treeをもとめて――大江健三郎『「雨の木」を聴く女たち』の余白に

(第4部)
XII 〈人間の終わり〉と〈フランス的モメント〉――コレージュ・ド・フランス講演

(第5部)
XIII カタストロフィズムとメシアニズム
補論1 リオタールにおけるユダヤ的なもの

(第6部)
XIV 〈歴史の天使〉の方へ――パリ講義
XV ブルー・カタストロフィー
補論2 ブリコラージュ的自由

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

obess

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取り敢えず『<歴史の終り>と<日本>』まで。“蹌踉のステップを踏み続けようとした”思考の記譜は、震災を機に緩やかなテキスタイルから切迫の色が混ざる。要再読。グウィン『世界の果てでダンス』との併読はどうだろうか。2015/01/04

madofrapunzel

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★★★★☆ 良かったです。詳細な感想:http://statodiecceziobe.syoyu.net/%E6%84%9F%E6%83%B3%E6%96%87/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%BA%B7%E5%A4%AB%E3%80%8E%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%80%8F2013/03/29

Kenji Suzuya

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いつも行き当たりばったりで、その場その場の切迫した状況下での"即興"に常に頭を委ねる、「知のアクティヴィスト」。でもそのあり方は、もっと前の「知のオデュッセイア」という方がよりしっくり来るのでは。相変わらず小林康夫は何を言っているのかわからないが、それでも知的刺激に満ち溢れている。2013/03/01

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