内容説明
6尺豊かな巨躯と鋭い眼光、26歳の若さながら博学と豪胆さを持つ傑物・近藤重蔵は長崎奉行手附出役に抜擢され、天領・長崎へ赴任する。抜け荷(密貿易)と切支丹(キリシタン)を取り締まり、縦横無尽に事件の解決に当たる。忍び寄る薩摩の影。オランダ甲比丹(カピタン)の企みとは!?舞台を長崎に移しての傑作時代小説シリーズ第4弾。
目次
第一話 紅毛の人
第二話 異国の風
第三話 密通
第四話 嫁盗み
第五話 さんちもさからめんと
第六話 聞く耳を持たず
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
19
火盗改編が終わって重蔵は中川勘三郎が長崎奉行に任じられたので、長崎奉行手附出役として長崎赴任。根岸団平は若旦那・重蔵とともに赴任して長崎篇が始まる。長崎弁や坂道や石畳に苦労する団平が可愛い。が、余一郎や〈はりま}の面々が登場しないのが少し寂しい。音若と入れ替わるようにしげが登場するが、この女性は出来すぎていて周囲の男が重蔵も含めてバカに見える感じがするのが残念だ。2018/02/22
スプリント
11
上役の長崎奉行任命により長崎へ赴任することになった重蔵。 変わらずの姿勢を貫くがオランダと薩摩の怪しい動きがあり・・。 馴染の登場人物がかなり減ってしまいさみしい感じですが 新キャラも登場するのでまた賑やかな話になりそうな予感。2025/09/22
上屋敷
8
択捉島探検で有名な幕臣近藤重蔵が主役のミステリー。調べ物ついでに読破。島津家とオランダ商館の密貿易を探るため、重蔵は長崎出島に向かいます。重蔵の若いながら大物感あふれるキャラが魅力。鞭を片手にペシペシやるのがカッコいい。この時代なので科学捜査などはなく、経験と勘で様々な事件を解決していく重蔵に痺れます。また、江戸時代唯一の海外との公式交易窓口だった長崎の、穏やかで異国情緒ある描写がとにかく新鮮でした。当時の出島の情景、そこに出入りする人々の構成、しきたりもよく分かる一冊です。2025/11/02
吉田 光貴
8
4作目は舞台が長崎に変わっていままでのレギュラー的な人物が出てこなくなった。少々寂しく感じるが物語は回を追う毎に面白くなっている気がする。2016/03/03
のりべぇ
6
重蔵始末の第四巻。歴史に沿って、長崎篇に突入。 設定は良いね。土地の風習も紹介しつつ、ネタも良く出来てるとは思います。 さて、どこまで暴れてくれるのか楽しみにしております。2015/07/05
-
- 電子書籍
- 逆行の英雄 ~無才の少年は、幼馴染の女…
-
- 電子書籍
- クリエイティブデモクラシー 「わたし」…
-
- 電子書籍
- 【単話】サクラとトンの ぐるりと行事ひ…
-
- 電子書籍
- 炎の一夜が授けた命【分冊】 4巻 ハー…
-
- 電子書籍
- 渋谷・原宿女子75人のおしゃれ×カワイ…




