内容説明
寛政の江戸を跋扈する悪党どもに立ち向かう、若き火盗改(かとうあらため)・近藤重蔵。猿遣い名人、お高祖頭巾の大年増、鍵言葉に突っ転がし、さらに、重蔵なじみの飯屋に因縁の謀(はかりごと)が。世を騒がせる怪事件を、冴え渡る推理で解決する。そして、重蔵の身辺に忍び寄る女の影……。痛快無比、大評判の傑作時代小説シリーズ第3作。
目次
第一話 突っ転がし
第二話 鶴殺し
第三話 猿曳遁兵衛
第四話 盤石の無念
第五話 簪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田 光貴
3
シリーズ3作目にしてシリアスな展開に。作者の意図的なものだと思うがマンネリから脱却し俄然続きが気になってきた。2015/12/09
のりべぇ
3
読み飛ばしていた重蔵始末の第三巻。この頃から、短編が面白くなった(バランスがよく思えた)。やや”おりよ”の行動が突飛とも思えるが、これが後の・・・か。これで江戸篇終了はちと寂しい。2015/09/11
nur1202
3
最終話のびっくりしたこと。 こんな話とはね。 あと、相撲取りの話も良かったなぁ。 油断すると重蔵の年齢の若さを忘れてしまうのが、ちょっと難点のシリーズですね。(^^; シリーズ全体としての敵役がはっきりしてきたのが、捕物帖ジャンル内での特徴になりましょうか。2011/11/17
ツヨシ
3
江戸の町を舞台に起こる様々な難事件を火盗改めの重蔵が解明するシリーズ第3作。気を抜いて読んでると話が分からなくなるから注意。人情味はあまりな。推理好きな人向け?2010/09/07
しんこい
3
暗号や入れ替わりといったミステリ的趣向にも満ちた展開。2010/04/29