ガガガ文庫<br> ケモノガリ7

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ガガガ文庫
ケモノガリ7

  • ISBN:9784094514551

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内容説明

――旅は終わり、終わりが始まる。

 ――終わりにしよう、と誰かが言った。
 ――まだまだ終わらぬ、と誰かが言った。
 ――終わらせる、と誰かが言った。
 ――続けさせる、と誰かが言った。
 ――殺してやる、と誰かが言った。
 ――殺されない、と誰かが応じた。
 ――戦おう、と誰かが言った。
 ――戦う訳がない、と誰かが言った。
 ――何故戦わぬ、と誰かが問うた。
 ――僕は答えた。
 ――お前などと戦うものか。お前は殺される側なのだ。

 かくして、終わりが始まった。

天才ハッカー・シャテアの解析によりクラブの本拠地である島を発見する。その島は対空ミサイルを備えるなど厳重な武装警備状態で準備を要した。
上陸の前夜、楼樹たちは思い思いに過ごす。
一匹は姉との因縁を、一人は計画を円滑にするための作戦を、一人は思い出を忘れ人間らしさを消していく――そうしなくては勝つことはできないから。それぞれが決意を固め、潜水艦に乗り込み決戦の地へと向かう……。

残る“聖父”はあと四人! 楼樹の果てなき戦いはついに最終局面へ!!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しぇん

17
再読。最強の敵悲哀との決戦。50人のエンターテイナーもどきとの戦い等色々ありましたが、この巻は、やっぱりイヌガミの話が一番だなと。最後の2人死んだは悲しいですが、綺麗すぎる結末でした2023/04/09

水無月冬弥

9
東出祐一郎(@Higashide_Yu)の #ラノベ バトルにつぐバトル! いやあ、熱い! これだけ熱いのに最後の闘いの前哨戦というのがいいですなあ。しかし、あやなの登場すると空気がかわりますね、あの娘、いったい何を覚悟しているのでしょう? 楼樹の最後の独白といい、これだけ殺伐した話なのに、二人の話になると、凄く純情くさくなりますよね。 2013/12/21

T.Y.

9
もしこの世に絶対悪があれば、それと戦うことはきっと命を賭ける甲斐があるだろう。ただ、その戦いはやはり表向き讃えられず、時には自らの人間性をも削らねばならない汚れ仕事であるのだが…。ローマ法王からCIAまでがクラブとの決戦に結集する7巻。楼樹達はクラブの本拠地たる島に乗り込む。敵がすでに出揃っていて組み合わせも予定通り、量産の娯楽提供者も雑魚なので前半は少し消化試合めいたものを感じたが、イヌガミが最後に魅せてくれた。散っていくCIAのメンバーもカッコ良い。次で完結かな。日常は血と狂気に勝利するか。2013/12/19

1_k

8
とうとう最終決戦、その前篇(あるいは上中下?)。予定調和ながら、一々展開が格好良すぎる。まさに読者の期待は何一つ裏切らない品質。ド直球のエンターテイメント。それでいて、冒頭のブリーフィングや法王の動向など、何か重大な隠し球がありますよー、というあからさまな勿体ぶりもあって、読者の予想外の何かでかいものを最後に出してくる気も満々。こりゃ次巻早く書いてくれなきゃ夜も眠れない。2013/12/22

天涯

6
クラブの本拠地に乗り込んでの最終決戦。ロキ対悲哀、イヌガミ対ロートケプヒェンが決着。相変わらずバトルは秀逸だった。謙虚はさすがに聖父だけあって、一筋縄ではいかなそう。残るケモノは3人。主要キャラも集まってきて、いよいよクライマックスか。2013/12/18

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