内容説明
小料理屋で働く娘・おゆりを不審な侍が尾行廻していた。不審に思った南町奉行所隠密廻り同心の乾蔵人は、侍の正体を見極めようとしたが……(「未練者始末」)。定火消屋敷の火消人足の死を巡って、旗本と加賀藩が対立。そして、蔵人の腹心・五郎八が何者かに斬られる。忍び寄る敵に蔵人は最大の窮地に(表題作)。小気味いい短編と渾身の傑作中編を収録した会心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
59
乾蔵人 隠密秘録「百万石遺聞」7巻。三百石の小普請の婿養子、老盗賊鬼薊一味、松平家と加賀藩の確執3話の始末。いつもながらスーと入り込めて読みやすく、スッキリする読書感いいですね~別シリーズ秋山久蔵や柳橋の弥平次も登場するので面白い、今回は知らぬが半兵衛は出番は無しで残念。2014/08/07
真理そら
24
『未練者始末』は部屋住を巡ってよくある設定だけれど、女が前を向いて生きているので悲劇は最小限に留められた。2018/12/07
ベルるるる
23
大名家を相手に大活躍・・・なんだけど、同心という立場でここまでできるのかしら。2017/01/19
あかんべ
8
いよいよ秋山組が、侵食してきたか。このシリーズは大捕物に発展しそうな事件より、蔵人と五郎八ともう一人くらいの、少人数で捜索し、あとはお任せっていう方がいい。蔵人の孤独でクールな面がいいので、普通の同心みたいな活躍は不要です。2014/09/03
いつでも母さん
7
南町奉行与力秋山久蔵の隠密『乾 蔵人』シリーズ7巻目。勧善懲悪秋山久蔵シリーズともリンクして、いつもの面々も登場したりして好きです。五郎八さんもイイなぁ。いつ読んでもサクサク、読後がスッキリで長く続けて欲しいシリーズの一つです。2014/06/19
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