内容説明
大川の中洲で女の土左衛門(どざえもん)が見つかった。南町奉行所隠密廻り同心の乾蔵人は、吟味方与力(ぎんみかたよりき)の秋山久蔵(あきやまきゅうぞう)から女の身許を突き止めるよう命じられる。頼りとなるのは骸が身に着けていた銀色の十字架。探索を進める蔵人の前に浮かび上がったのは、幕府を根幹から揺るがしかねない衝撃の事実だった――。悪に厳しく情に厚い無外流の遣い手・乾蔵人シリーズ、爽快な第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
20
短編3話。命じられた探索を淡々とこなし、そして淡々とまた身を引く蔵人。2017/01/13
nyanlay
7
全作品より読み易く感じました。しかし『読んだ』『睨んだ』と言う描写が多いのは、何だかなぁと思ってしまいます。違う表現も読んでみたいですね。主人公の生活感ももう少し見てみたいです。2017/08/24
あかんべ
5
奇しくも隠密同心が主人公の話を三日連続して読んだ。どれも孤独で単独行動。この本に関しては上司が秋山久蔵で、久蔵のシリーズのおなじみさんたちは登場しない。久蔵も依頼するだけで探索が主な役割。好きな話は極楽亭始末。2013/08/07
まこ
3
前回と同じ身近な事件2本に、幕府の暗部が描かれる1本の計3本。表と裏でまったく違う顔を持っている事件の関係者たちが出てきたけど、乾さんは「巽」でも全く変わらない、その辺の対比も見ていくと面白い。2013/09/18
陽ちゃん
0
秋山久蔵を上司に持つ隠密同心乾蔵人が主人公のシリーズ3冊目。 探索する対象を全て断罪するのではなく、盗人であったとしても「極楽亭始末」のラストのように目溢しをすることもあるのがほっこりします。2017/10/18
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