内容説明
時は平安。羅刹に呑まれて行方不明になった中宮・章子。その身代わりとして、彰子が参内することに。彰子を救うため、少年陰陽師・昌浩は、中宮を探し出そうとするが――!? 「天狐の章」、ついに完結!!
※本書は、平成十七年七月、角川ビーンズ文庫より刊行された少年陰陽師 儚き運命をひるがえせ』を改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
81
角川文庫版はこれにておしまい。先が気になる!!困ったなあ。禁断のビーンズ文庫版に手を出すのか?私。2019/03/19
マサキ@灯れ松明の火
15
名とは…最も短い「呪(シュ)」。晴明じい様(涙)小さな願いがかなって良かったです(涙)本当の名を呼んで欲しい…それぞれの想い…晴明じい様、昌浩くん、彰子さん、章子さん、もっくん…あぁ…でも、章子さん良かった。貴女を「ショウコ」と呼んでくださる方が側に居て。じい様と孫…それぞれの物語、今回は…じい様の年の功の勝ちですね。深みが違う。2014/05/05
すぎねえ
9
名は最も短い呪(しゅ)である、と、おいらは夢枕獏氏の著作・陰陽師で晴明に教わったがこの巻はまさにそういう話。「名を呼んでほしい」という、それはなんとも些細な、けれども叶うにはどれほどに果てしなく遠い願いであることか。かくして稀代の大陰陽師とその孫を巡るヒトと人ならぬモノ達のすったもんだは、まだまだ続く。震えて待つ!2014/03/04
エル・シュクル
6
感動した。名を呼ばれたい親子の話。 天狐編では勾陣が大活躍。素敵な人だなぁ カッコ良いなぁと改めて思いました。 章子様…救われたね。きっと現実ではああなりはしなさそうだけど、結城光流世界では全然あり! じい様どうかお元気で。 「余談 名は一番短い呪、なるほど。 私の家系は代々視えたり憑かれやすい人が多いから自分を隠すために一人2つ名前がある。普通の家では珍しいことかもしれないけれど確かに私も2つ持っているので、名は一番短い呪とは本当だと思う。」 2019/09/25
りんご☆
5
読了2015/04/29