内容説明
安倍晴明に命の刻限は迫っていた。彼の、そして孫の昌浩の中にも流れる天狐の血が、その命を削っているのだ。一方、天狐・晶霞と凌壽の確執、さらに中宮章子を狙う怪僧の攻撃に昌浩は巻き込まれて!?
※本書は、平成十六年十月、角川ビーンズ文庫より刊行された『少年陰陽師 冥夜の帳を切り開け』を改題したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
77
晴明が…晴明が…!十二神将もいろいろ大変だなあ。そして車之輔がなんとも可愛らしい。目の前にいたらかなり怖いんだろうけど。2019/03/16
マサキ@灯れ松明の火
14
きゃーっ!?晴明じい様!?歳を考えて行動してください!?十二神将の皆様、気苦労お察し申します(汗)高淤さま、昌浩くんへの愛情表現‥もう少し素直になされませ。。昌浩くん…無意識…無自覚に…モテまくり…彰子さん?貴女も…無意識に姉妹を傷付けてますね…章子さん、哀れなり。。安部家の兄上たち、ナイスキャラです♪章子さんの気持ち…複雑ですよね…2014/05/03
きーちゃん
11
風前の灯となった晴明。どんどんとその力が薄れていくのと正反対に、昌浩の天狐としての力が強くなっていく今作。いつもは冷静で、ともすれば感情の読めない十二神将たちの悲痛な声が胸に痛く、たびたび読むスピードを落としそうになってまう。初期の頃の、晴明と昌浩の楽しいやりとりを、この回で終わらせないでくださいと、同じように祈りつつ。そして、次号へと続く気持ちの揺れが気になるところ。そうそう、彰子姫に名前をもらった猿鬼と一つ鬼。よく頑張ったよ!と褒めてあげたい(笑)車之輔といい、昌弘びいきの妖たちはなんともかわいい。2013/08/12
koma
7
天狐の血に翻弄される晴明と昌浩!丞按、凌寿と晶霞、宿星の行方と高淤二人のあきこ姫!次巻が見逃せない!2013/08/19
エル・シュクル
6
なんとなくわかってたけどそうなったなぁと言う展開。 章子は可哀想に。でも昌浩は助けてくれるけど…どうなんだろう。安倍晴明危うし。なんとも絡み合ってきましたね。凌じゅがほんと嫌な人。あっ狐か。 いやぁ〜ほんとドラマCDで檜山さんが上手く演じられていたなあと思い出しました。章の始まりにある何行かの詩の様な文が毎回素敵すぎてたまらない。2019/09/23