内容説明
神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しのぶ
559
主人公が頼りなく感じたが、だからこそ迷って考えて神様に伝えられる事があるのだろう。主人公の成長を見守れる温かい話でした。2016/10/25
ひさか
545
2013年12月メディアワークス文庫から刊行。文庫書下ろし。シリーズ1作め。4篇の連作短編。ファンタジー。神様の御用とは何なのか?。人の身で、それをどうさばくのか?と興味津々で読み始めました。上手にまとまっていて、人気シリーズなのが頷けます。方位神とのかけあいに、くどいところがありますが、面白く、楽しめました。次作に進みます。2016/06/03
seacalf
516
神様の数え方をご存知だろうか?答えはこの本の中に。豆知識をさりげなくちりばめられたお話の数々は面白かった。八百万の神々が親しみ溢れるほどデフォルメされて登場するので可愛いらしくとっつきやすい。だが、練りきれてないキャラ造形や粗野な台詞回しなど、粗さが目立って何度か怯む。でもそんなことはどこ吹く風の圧倒的な読者数。日本はすっかりラノベが浸透しているのですね。わざとライトテイストにした方が読者は増えるのかしらん。などと毒を吐きつつ次回以降に期待したい。神社詣でがますます楽しくなる作品になってくれますように。2017/05/19
た〜
509
神様が妙に人間臭かったり、それでも人間に対して理不尽であったり、人間の神様に対する姿勢の変化で力を失いつつある神様の願いを叶えるお話。神様のお話だけれど、人間に対しても同じことが言えそうだな。 ところで私も黄金を抹茶パフェで餌付けしたりもふもふ撫でたりしたい2014/10/02
Aya Murakami
366
ツイッターで紹介されて書店で手に取って読んだ本。 野球以外は平均点の挫折青年が神様のお願いを聞いていく話。 神様のお願いってほとんど精神的な悩みの問題なのですね。御用人というより精神科とかカウンセラーという雰囲気でした。しかも精神的な悩みを物質的な悩みで隠して御用人に頼み込むところとかいかにも人間臭いという雰囲気でした。アドラーさんが言うにはより深い悩みを別の悩みにすりかえることはよくあることらしいですし…。 2018/11/24
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