- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
【人はみんな、不確かな物語を生きていく。】
元“大人気美少女作家”のぼく、井上心葉と、物語を食べちゃうほど愛している“文学少女”の天野遠子先輩。二人きりの文芸部に届けられる、謎の数字の書かれた紙片を追って、二人はそれぞれの雨宮蛍という少女のことを調べていく。蛍の彼氏だという、遠子の居候先の家の男の子、流人。行方不明になってしまった彼を捜しに、蛍の家を訪れた二人は、地下室に閉じこめられてしまう。そこで二人が目撃するのは…。数字の謎とは? 蛍そっくりな夏夜乃の正体は? 後見人の黒崎の秘密とは? すべての謎が明かされる感動の最終巻!
(C)2006 Mizuki Nomura・Miho Takeoka (C)2013 Rito Kohsaka Licensed by KADOKAWA CORPORATION ENTERBRAIN
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉鳥
17
“文学少女”シリーズの中でも特に辛いラストが待ち構える「飢え渇く幽霊」原作の協会での挿し絵は読んでから数年たった今でも鮮明に覚えています。文章でも辛かったのに漫画で読めるのか…という懸念を抱きつつでしたがなんとか読了。漫画で読んでみると絶望も切なさも倍増でした。蛍ちゃんの表情や言葉が重くのしかかる。ラストは漫画オリジナルアレンジ。「過去には戻れない。」に続く台詞が個人的に好きなので引用されていて嬉しかったです。カットがよかった!これで本当に終わっちゃうなんて寂しいですね。“文学少女”の物語の先をもう少し覗2014/01/22
シロ
9
飢え渇く幽霊は文学少女シリーズの中で一番読むのが辛かったお話でした。最後は本当に切ない。文学少女漫画版はここで終わらせるんですね…。コミックスしか読んでない人には不親切だなぁと思いました。続きも漫画で読みたかったなぁ。2014/01/14
幸音
8
幽霊、最終巻。遠子先輩によって語られる背景、そして、明かされる蛍が隠してきた最大の秘密。最後には麻貴視点。ウェディングドレス姿の蛍が最後に黒崎に向けた一言は、原作で最も深く印象に残っているシーン。直後に黒崎が浮かべた表情は漫画でしか見られないので、衝撃がより伝わってきた。原作読み返したくなる。歪んでいながら、ただひたすら清らかな愛憎の物語。道化、幽霊共に良いコミカライズでした。ラストとカバー下に描かれた7年後の再会でようやく一息ついた。2013/11/23
オザマチ
6
イメージを崩さないコミカライズで本当に良かった。色々都合があるとはいえ、この続きがコミックで読めないというのはなんとも残念。2015/04/01
GU
6
飢え渇く幽霊、完結。教会での場面では一コマ一コマ見入ってしまう感じでした。あの一言の見開きのページは印象に残りますね。本編はずっとシリアスなシーンが続くので、表紙裏には癒されます。ラスト一気にまとめたのは、これがコミカライズ最後だからなんですね。個人的には次からも描いて欲しかったので残念です。2013/11/23