内容説明
マリアたちの決死の敢行で“獄の獄”から肉体を取り戻したトマトクン。多くの戦士が倒れてゆく地上に駆けつけ、悪魔たちを押し戻していく。しかし、優勢だったのもつかの間、悪魔大公が再びその姿を現す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
17
終わりに向けた盛大な準備は整ったか。十文字青作品に出てくるキャラはどいつも好きなやつばっかりでその人物達がどんどん死んでしまうのはツラいものがある。悲惨な状況の中で進んでいく人間関係。多くの恋があったけどやっぱりアジアンとマリアの極限愛に勝るものはないのかもしれないな。死んでしまった人、生きている人多くのドラマがあったこの作品がどんな終わりを迎えるのか楽しみでもあり、寂しくもある。2014/05/08
まろりん
7
とうとうここまで読んでしまった。次巻が最終巻。真相が知りたいと同時に終わってしまうのも寂しい…!!とうとうのキング・グッダー登場で。なんつーか無茶苦茶な人ですね。マリアとアジアンの再会も、戦闘描写がぎっしりなのに対比して、改行されているのは時が止まったかのような静謐さを感じるなあ。でもその後いつも通りのパターンなのはある意味微笑ましい。群像劇的にも、荊王、ファニー・フランク、チーロ達、昼飯時&番人達、エヴァンジェリンとお師匠様、モリー、リルコ、ZOOメンバー、皆名前覚えてるし大好きだ!2014/01/18
紅羽
7
もう一人も失わないで欲しい。そんな祈るような気持ちで読んだ19冊目。トマトクンが復活しても一気に事態は好転する事もなく、崖っぷちな状態の中、マリアローズとアジアンの再会シーンは心が震えました。いよいよ次で完結。その前に長らく積んでいた既刊を読めて良かったです。2013/11/17
tartarous
6
散り散りになった仲間たちがようやく集合。何かもう、外で起こっている大きな戦いだとか、どこかの誰かの壮大な企みとか、どうでもよくなっちゃいました。何があろうと、みんなこれから生きていかなきゃいけないし、まあなるようになるしかないよねと。ただ、その「なるように」の結果が少しでも良いものになるよう、やれるだけのことはやる。そういう力強さにあふれた1冊でした。 2013/10/01
えれ
5
zoo、ランチタイム、シルバリィ。3視点の死闘を描く前半からの全員集合!カタリ、リーチェ、モリー、そしてアジアンとの再会シーンには思わず涙腺が緩みました。ルーシー、絶対どっかでひょっこり飛び出して真打ち登場です!とかなるのかなって思ってたけど……ならないのね。キンググッダーがイカてたおじぃちゃんで、でもやっぱいいキャラしてるわ!宿敵アーマンをまさにほぼ全員集合で退けたけれど、古代魔術の発動で一息つく間もなく更にピンチに。次巻で最終巻らしいのでこのまま読むぞー!あれ?21巻まででてたよね?2017/04/06