内容説明
妖怪のDNAを持つ存在、「妖人」。茶室の主・伊織は、鋭い洞察力を持つ美貌の妖人。人と妖人を見分ける力を使い、予言ができる妖人と名乗る占い師の真贋を確かめることになった伊織だが、殺人事件に遭遇し!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
113
シリーズ第2弾。妖怪のDNAを持ち、人間と妖人の見分けのできる洗足伊織は再びY対の捜査に協力する。予言ができる「件」をうたって占いをするものは本物の妖人件か。そこにゴスロリ少女、果てしない大食いに悩む少女、まめにできた新しい友人が絡み、そして裏にはあの青目が潜む。キャラが際立っているので、すんなり入ってくる。青目と伊織の関係は…二人の過去も気になるし、今後の絡みも目が離せない。2021/07/06
とも
92
キャラクターがしっかり設定されているので安定して世界観が作られてるように感じました。 マメとテルとにゃあさんの和ませ力は半端ないな・・・。 趣味のせいか登場人物が出揃った時点で関係性はわかったのでハラハラ要素は少なかったけど楽しく読めました。2014/03/09
シ也
90
犬派だけど猫のにゃあさん。可愛い。カワユイ。テルくんの存在には薄々感づいてはいたけど最終的な真相までは見抜けなかったので、ラストの真相にはびっくらこいた。何よりスミレさん。正体の予想してたら本当にその通りで「ヨッシャ」と膝を叩いてしまった。脇坂刑事は安定のキャラだけど、一課の玖島刑事が意外と好い人な感じでこれからの絡みが楽しみになってきた2015/10/28
りゅう☆
84
妖怪≪まどべったり≫の脇坂にプッ。天然で凹まない脇坂のキャラが面白い。洗足家ではマメが痩せっぽっちのテルと出会い猫のにゃあさんを飼うことに。ある日、予言をする妖人≪件≫の占い師とその内縁の夫が殺された。娘の咲耶が男を殺したという。この咲耶が自己中チューな痛い子でイライラする。一方食べずにいられないスミレはその過食からフラれる。そしてまた青目が何か企んでる。彼が道連れにしようとしてる人物を見事探り当てた伊織の推理力洞察力に感心。一件落着でほのぼのしてたのに最後で≪悪鬼≫の恐ろしさが明らかに。伊織が心配です。2018/09/01
眠る山猫屋
82
深山木薬屋シリーズや京極堂を思い起こさせる設定だけに、まだまだ慎重に読んでみた二巻。やっぱり面白い!青目の背後に誰かいるのかと思っていたが、最初からラスボス登場なんですね、意外と斬新かも。今回もマメくんと脇坂さんにやられました。いいヤツ過ぎるよ、みんな!テルちゃんもまた登場すると良いな。二口女さんも。2016/11/07