内容説明
「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」第一位に輝き、圧倒的な読み応えで読者を魅了した「奥右筆秘帳」シリーズが、いよいよ完結! 筆の力だけで身を守り、将軍位をめぐる暗闘を知った奥右筆組頭・立花併右衛門。隣家の次男で剣術の腕のみの若者衛悟を護衛役にする。愛娘瑞紀の拐かしから端を発した陰謀の数々を三人は乗り越え、衛悟を婿に迎えることに。だが、かなわぬ強敵・冥府防人が最後に衛悟の前に立ちはだかっている!(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
79
奥右筆秘帳「決戦」12巻完結。瑞紀の衛悟を慕う気持ち、併右衛門の娘えの思い、衛悟の剣の師大久保典膳の指導、衛悟を支える人達の力が衛悟成長させ宿敵冥府防人を倒しましたね。それにしても奥祐筆併右衛門の筆の力は凄い凄かった。 2021/09/22
TakaUP48
71
衛悟に対冥府防人対策を伝授しようとする師・大久保典膳は、獣になれ!と厳しい。将軍家斉は、十徳した松平定信を連れ神田館治済の元へ。子から父へ将軍の有り様を説き、父は野心を捨てることになる。本田駿河守より併右衛門へ命が下され、衛悟と防人の果たし合いが品川で。衛悟、あわや!の時に鉄炮組の音に驚いたき防人の一瞬の隙を責め勝敗を決す!愛しき瑞紀の元に返ってきた衛悟。まさに愛は勝つ!最後まで息がつけなかった!この奥右筆のテーマは「継承」だという。戦後崩壊したと思われる日本の美徳「継承」を見直す時期に来たと筆者の談。2022/04/22
オーウェン
53
12巻を通じて、いよいよ完結する奥右筆シリーズ。 完全に家斉と治済の親子対決になっており、冥府防人はお庭番を次々血祭りにあげていく。 そして衛悟は師によって獣の部分が顔を出し、人間を失いながらも、冥府防人に勝つためと割り切る。 そして併右衛門は刀だけでなく、奥右筆として筆の力で戦いに加わろうとする。 瑞紀や絹など女性としての生き方を含め、すべてのことに決着がつく。 奥右筆として継続を望む併右衛門の生き方。 瑞紀を守るため戦いに臨む衛悟。 感慨深いラストであり、12巻かけた意味がある中身でした。 2023/10/28
海猫
46
シリーズ完結編。12巻にも及ぶ作品になるとは思ってなかったし続いたがゆえに引き締まった感じは落ちたもののふくらみが出て面白くなった部分も大いにある。最終巻としてはテーマをくっきり打ち出した上で落ち着くところに落ち着いたので納得というところ。刊行中の6年間なかなかに楽しませていただきました。2013/07/11
金吾
30
○シリーズ全体を通じて面白かったです。併右衛門、衛悟ともに成長が著しかったです。ラストはやや呆気なかったですがつぎの展開が楽しみで一気に12巻を読んでしまいました。脇役まで生き生きしていたと感じました。2020/06/13