電撃文庫<br> 安達としまむら

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電撃文庫
安達としまむら

  • ISBN:9784048914215
  • NDC分類:913.6

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内容説明

体育館の二階。ここが私たちのお決まりの場所だ。今は授業中。当然、こんなとこで授業なんかやっていない。 ここで、私としまむらは友達になった。好きなテレビ番組や料理のことを話したり、たまに卓球したり。友情なんてものを育んだ。 頭を壁に当てたまま、私は小さく息を吐く。 なんだろうこの気持ち。昨日、しまむらとキスをする夢を見た。 別に私はそういうあれじゃないのだ。しまむらだってきっと違う。念を押すようだけど、私はそういうあれじゃない。 ただ、しまむらが友達という言葉を聞いて、私を最初に思い浮かべてほしい。ただ、それだけ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

T.Y.

83
女子高生の百合風味日常もの。鈍感主人公のように無頓着ながらどこか対人ガードの硬いところのあるしまむらと、しまむらのことを大好きとしか思えない安達の、微妙なすれ違いを含んだ関係が描かれる。物語というほどの物語はなく、どうも本格的な同性愛とも違うようだが、そんな中での自分の感情に対する思春期らしい悩みや人間関係の中で感じる微妙な疎外感の描写は繊細で鋭い。良い青春文学。ついでに、『電波女と青春男』とコラボあり。2013/03/09

黒瀬

66
クールビューティ(に見える)安達とリア充(に見える)しまむらの絡みが最高に尊い。いや、てぇてぇ。安達はしまむらしか友達らしい友達がいないと言うけど、本音はしまむらだけがいれば良いって思ってそう。構って欲しそうなのはしまむらに見えるのに、しまむらは他にも友達がいる。安達は一人でも平気そうなのに実はしまむらを欲している。ちょっとチグハグな関係がよいぞ、よいぞ…。2016/12/28

中性色

65
ゆるゆるーでふわふわーでゆるふわーな作品(謎。この手の距離感の描き方は流石といったところ。反面、具体的に強いストーリーがあるわけではないので、そういうのがないとつらい人にはだらだら読む感じになってしまうかも。個人的にはあだっちーとおんなじような理由でしまむらーの方がすきかも。しかし今回は星宮ではないのか。2015/05/26

雪紫

49
アニメだと、色彩や雰囲気が好みだったし、この原作でも雰囲気が好きだけど文章で書かれる気持ちが何処かずっしりした感覚を覚える。ヤシロが妙に不思議な印象。2021/08/20

Yobata

46
入間人間が描くゆるゆり作品。サボり癖のあるしまむらと安達が体育館の2階で出会い、そこから始まっていく日常ストーリー。入間作品にしては穏やかな物語だったが「百合」を通して、愛情や友情なんかを細かく描いた作品になってる。友人の日野と永藤もいい味出して、青春期の人間関係の描写はさすが。安達が段々と大きな妹化していって、拗ねたり嫉妬し始めたりと可愛かったwしまむらのこざっぱり感は入間作品の主人公っぽいよね。既作品とのクロスも健在で、ヤシロ一族がエリオの容姿で出て来ちゃったwあと日野がアラタなるセカイ歌っちゃったw2013/03/09

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