内容説明
落語家の夫に絶望して長屋を飛び出した女房の前に、役者のように様子のいい男が現れて……一組の夫婦の仲を元の鞘に戻そうと心を砕く三四郎には信念があった。「目の前のひとりを救うことから社会は良くなる──」智恵と情熱と権力を持つ若き町年寄が、影の情報集団・百眼とともに江戸の事件を未然に防ぐ。文庫書き下ろし大好評シリーズ第9弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木みかん
7
江戸時代版の社会改革。三四郎の青臭さが気持ちいい。若者は青臭いって切り捨てるのではなく、若者と経験豊富な年寄りが力をあわせて社会を築き上げていくことが大切なんだよね。今回も、おもしろくてじ~んとくるステキなお話ばかりでした。2013/04/29
あかんべ
2
前巻で終わりかと思ったが十巻くらいまで続くのか?江戸の町は何だか殺伐とした所だ。その中で三四郎が、何とかしたいと走り回るのだが焼け石に水という感じ。2013/05/26
壱分銀知恵
1
シリーズの中で面白い話が詰まっていた。と、思う。2013/05/27
R2
1
飛ばし読みをしてしまったから、あまり頭に入らなかった。けど、どの話にも「こんなセリフを自分も言えたらいいな」と思える会話があった。2013/04/12
蕭白
1
最初と次のお話は、切れが悪いというか、スッキリしないエンディングだったので個人的には残念でした。のこりの2作品は、どっちかというと人情話になっていて、ミステリ色が薄くなってしまったのも残念でした。次に期待します。2013/03/17