内容説明
富籤(とみくじ)で千両を当て、興奮で心臓が止まってしまった金物屋。死体を運ぶことになった駕籠(かご)かきの2人組は、換金前の当たり籤をめぐる事件に巻き込まれ──金のため人を殺める町人、不正を働く公儀役人たち。幕府の財政再建のため増税を課そうとする大岡越前に意見する三四郎は、町年寄として真の大物になれるのか。正念場のシリーズ第7弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
27
ちょつと話の筋が重くなりすぎたような感あり、百眼さんたちの活躍と佳乃の絡があまりなく、すっきりしない解決かな幕閣の大物との絡みだから仕方ないか次巻期待。2013/09/10
鈴木みかん
4
今回は、幕府の無駄遣いとそれに関連する事件。ま、現在の政府の無駄遣いとそれに関連する不祥事が題材になったようなもの。三四郎が一生懸命立ち向かったところで、なかなか幕府の無駄遣いはとまらない。 それでも、三四郎が一生懸命がんばるところが痛々しい。奈良屋とかは真正面から正論を言っても駄目だっていうけど、真正面から正論をたたきつける人がいなくてはダメだと思う。青臭くてもいいから、三四郎のように真正面から正論を言って世の中を変えていく人が今、必要なんだと思う。 そう気が付かせてくれたことに感謝だね。2012/08/03
おざぴょん
3
「悪の片棒」「お上の片棒」「駕籠かきの片棒」と色々あるけれど、弁慶屋の片棒が一番魅力的!佳乃の登場が少なかったり、三四郎の一本気がやけに鼻に付いたりする中で、弁三と慶六の活躍が楽しみになった。2012/09/28
蕭白
2
現代の消費増税問題を彷彿とさせる内容になっていました。三四郎の熱さが素晴らしいです。2012/07/17
なみれ
1
「片棒」の2人が良かった2015/06/24