ビッグコミックス<br> 天智と天武 ―新説・日本書紀―(1)

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ビッグコミックス
天智と天武 ―新説・日本書紀―(1)

  • ISBN:9784091848987

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内容説明

正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、大悪人の蘇我入鹿を成敗して成し遂げた政治改革を「大化の改新」と言う。日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は奈良の法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。その仏像は「救世観音」と呼ばれ、聖徳太子をモデルにしたとされる。ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、誰も見ることができない。おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が起こるという伝承まで残されていたのだ。ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。しかも仏像を調べると、後頭部に釘が打ち込んであった!!ありがたき聖徳太子の化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、釘を打ち込み、絶対秘仏とせねばならなかったのか?まるで、その祟りを恐れているかのようである。ここで日本古代史上、最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、父親を殺された大海人皇子(天武天皇)との、壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤とんぼ

16
奈良時代前後の激動の時代もの、大好きです(#^.^#)大海人の腹黒な良い人ぶりはともかくとして、中大兄の「これはツンデレなのか!?」というキャラクターに愕然としました。解釈としては、大海人の出自にも驚きましたが、鎌足=○○が「そうきたか!」とまたまたびっくり。これから出てくると思われる人物がどう解釈されるのか、なかなか楽しみです。じつに挑戦的な漫画です。2013/07/25

kei@名古屋

14
日本史上、最初のクーデター?大化の改新の英雄、中大兄皇子こと天智天皇とその異父義弟の大海人皇子こと天武天皇の新解釈と銘打っていますが、おそらく多くの人が天智天皇と藤原卿の悪巧みだと思っていると思うのですよ。しかしながらまだ小中学生には大化の改新で悪党、蘇我入鹿を倒した英雄と書いていたりもする。さて真相はいかに物語はどこに向かうのか?額田王とか鏡王女とかも出てくるのかな?壬申の乱まできっちりと描いて欲しいものです2013/03/17

はるき

12
うひゃ~(^_^;)ドロドロだ、どろっどろの愛憎劇の開幕だ~。女性作家なのに残酷描写が巧く、肉親同士の愛憎劇が最高に楽しい。何よりも、史実をもとにしているのが怖いったらない。2015/04/26

てんてん(^^)/

11
最近古代づいております。壬申の乱もなかなか興味があるもので、思わず表紙買いしてしまいました。日本史の授業で習った時には蘇我氏の専横を中大兄皇子が止めるイメージでしたが、いきなり解釈が違っていて面白い。少女漫画っぽい絵柄なのにものすごくショッキングなシーンを包み隠さず描いている所にも驚きました。 ただ、中大兄皇子の入鹿に対する感情の描き方が中途半端なうえに唐突なのが気になります。恋慕?にもとれますが「日出処の天子」の劣化コピー版みたいでちょっと不快。  とりあえず物語は始まったばかり。続刊に期待したいです。2013/05/03

はなうさぎ

10
電子書籍の無料版にて。ごめんなさい、里中満智子作と錯覚してしばらく読んでいました。あらためて調べたらお名前は知っていても初めて読む漫画家さんで、どのコマもしっかりした絵で安心して読めました。なかなかおもしろいです。でも、中大兄、入鹿にああいうことを言われてしまうとか、狩りのシーンでああもたやすく大海人に翻弄されてしまうとか、浅薄です。ああいう行動をとっていたら、あっという間にやられてしまいそうです。三巻まで読んだけれど、この先は不明。(でも、最終巻あたりのレビューを読んだら、ちょっと興味が湧いてきた…)2016/10/02

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