内容説明
《赤の王》周防尊が束ねる、炎の“徴”を刻む少年たちの集団《吠舞羅》。彼らのホームであるバー『HOMRA』に、周防の高校時代の担任・櫛名穂波が、姪・アンナをともに現れた。両親を事故で亡くし、病のために施設に入院していたというその少女は、青い服をまとい、めずらしいものを見るように“キング”周防を凝視する。「ミコト」。周防の夢の中で彼の名を呼ぶアンナ――彼女は“王のなりそこない(ストレイン)”だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キキハル
20
青の巻よりも設定等がよく呑み込めた赤の巻。特にダモクレスの剣の存在意義に納得。まさしく両刃の剣なのですね。赤の王、周防尊は荒ぶる炎。破壊と暴力の王。けれども情の王でもある。草薙や十束、八田、伏見をはじめとする彼のクランたちとともに、ストレインのアンナを守り結束を固めていく。対して、王のいない青のクランの脆さには同情を禁じ得ない。王とはクランにとって要であり全てなのだ。ここから世界がどう変化するのか、何が現れるのか大変興味深い。七色の王が出てくるのだろうか。とりあえず次の白と黒へ。2013/06/29
こよみ
15
十束なぜ死んだ....後半の戦闘とかセンターの描写とかは奈須きのこのDDD思い出す2013/12/27
ymartak
13
こちらはアンナが周防のクランズマンになるまでを描いた作品。吠舞羅メンバー個々についてもかなり掘り下げてあり、特にアニメではあまり詳しく描かれていなかった十束が、初期メンバーとして重要な役割を果たしていた事が理解出来る。設定の補完的な要素もあるので、アニメをより深く理解するのにも役立つ。2013/04/09
海宇未悠(うみゅみゅ☆)
13
赤のクランと、アンナの物語。 この本を読むと、吠舞羅の事が更に大好きになります。 周りを守るために、周りと壁を作るキングの葛藤。キングと皆の緩衝材とも言うべき、十束の存在の大きさ。草薙さんの戦闘シーンも描かれているし、鎌本が実は性格イケメンだと言うのもよくわかります。猿は確実に、嫉妬してるよね。うん。八田さんはまぁ、あのまんまなのですが、加入が遅かった割りに鎌本に異様に懐かれている理由は、ちゃんと判明します。そういう、細かい人間関係などを描きつつも、ただの日常小説ではなく、ストーリーがしっかりしていて良い2013/01/20
木佐
7
「K」のノベライズ。時間枠はSIDE:BLUEよりもさらに前で青の王が不在の時。吠舞羅の面々とアンナちゃんとの出会い、及び彼女が吠舞羅に入るまでの物語。アニメで露出の高かった面々がメインで動いているのでSIDE:BLUEよりも読んでいて困ることはありませんでした。とは言っても、人となりがわからないままになっていた人も沢山動いてくれたので収穫は沢山でした。世界観の方面で発覚したことは多くなかったものの、アニメを楽しむために必要な要素は沢山盛り込まれていたと思います。2013/04/27