内容説明
おりしも、ヴァチカンでは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、次期教皇候補四人が揃って失踪していた。そこへイルミナティを名のる人物から電話がかかる。かつて科学者を迫害した教会に復讐するため、教皇候補を、一時間に一人ずつ殺して死体をさらしていくというのだ。死体をさらす四つの場所とはどこなのか。反物質はヴァチカンのどこにあるのか。その鍵が十七世紀に書かれた詩に隠されていることに気付いたラングドンは、知力と体力の限りを尽くして、姿なき敵が仕掛けた殺人ゲームに挑む!科学と宗教の対立を描く深遠なテーマ、そして途方もなく壮大なラスト。
著者等紹介
ブラウン,ダン[ブラウン,ダン][Brown,Dan]
1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年3月“The Da Vinci Code”を刊行、無名の作家ながら、1週目からベストセラーランキング1位を獲得、大ベストセラーに。2000年に刊行したシリーズ第1作である『天使と悪魔』も同時に売れ始め、一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ミイラ
143
後半はすさまじい展開をみせる。暗殺者の手で次々と凄惨な死を遂げる枢機卿達。ラングドンはイルミナティの隠れ家に至る道を解明し彼らを救う事は出来るのか。午前0時の反物質爆発のリミットは刻一刻と迫る。ここでも映画とは幾つもの違いがあるが書かないほうが良い。そして読む者はこのタイトルが暗示するものを理解する。とてつもないスケールでローマを駆け抜ける疾走感!哲学的でアカデミック。同時に謎解きの醍醐味とどんでん返しのカタルシスを存分に味わえる非常に優れたミステリーである。まさに至高の一冊である。2016/11/10
Nat
41
図書館本。あれよあれよという間の急展開。思いもよらぬ結末にびっくりでした。ラングドン教授は、不死身?という感じでした。映画があるみたいなので、見てみようと思います。2023/08/23
emi
41
しばらくヴァチカンから戻ってこれないほど、読み応えがありました。上巻はまだ緩やかな進み方だったけど、下巻は怒濤ですね。しかもあわせてたった一日の出来事ですし…その間何度生死の狭間を行き来したことか。ラングドン教授こそが神から祝福された人だったような…。科学と宗教の対立の結末が何とも哀れで、その結末に至る前、カメルレンゴが世界へ向けた演説は、読む人に強く訴えてきました。心を育てる取扱説明書は、科学についてこないという言葉は、中々真理をついているのかもしれません。難解なテーマを興味深く読める本でした。2015/04/22
やまこ
38
ラングトン先生の推理が冷めやらぬ巻。途中棺桶に閉じ込められる所なんか、閉所恐怖症のラングドン先生ピンチィー!って心配。先生が棺桶に閉じ込められちゃったり空からパラシュートもなしのマジフリーダイビングしちゃったりと縦横無尽のご活躍でした。あやしい奴め・・・犯人はお前か?あっそれともお前か!?いや違ったお前かっ!?ってまさかの・・・!っつーぐらいあやしい犯人一回りした。このシリーズは映画先に見ないと美術品が頭に浮かばないのね。2018/01/26
おりん
34
面白かった。良作。後半は怒涛の展開で面白かった。良いエンタメだと思う。ただ、宗教を持ってない自分にとっては、ラストに少し納得がいかなかったのも事実。科学か宗教かと言われたら迷わず科学を選んでしまうんですよ僕は。2018/07/14