内容説明
絶対人間主義の旗を掲げる“木星圏”は、何故この奇妙な戦争を始めたのか?すべてを知る男ホーリーランド提督と接触した記者は衝撃的な事実を告げられる。一方、リーナと“G”(ギガース)、そして海兵隊の精鋭たちは戦場となる木星へと次第に接近しつつ、この戦争の真の姿に思いいたる。最後の激闘直前! 待望の第5弾刊行。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
161
ほとんどの読者に予想ついていたであろう様々な秘密が明かされた。アトランティスは木星圏まであと少し。戦争遂行派と反対派の争いも激化。アメリカにとってベトナム戦争ってこんなだったのだろうか。「戦争は引き際が難しい」重たい言葉。巻末資料『絶対人間主義に至る技術・文化・思想』も良い。ところで今回、ギガースの活躍がいまいち。2020/08/11
いずむ
19
戦いに勝利するために。命を懸け、命に換えて、敵を討つコトが正義を果たすことですか。”彼ら”は敵ですか。”彼ら”がしているコトは何なのですか。木星の真実に近づいて、暴かれつつあるのは、敵の姿ではなく、この戦争が持つ意味。向かい合うから敵、敵だから撃つ、殺す。それで正しいのですか。それが、軍人のあるべき姿ですか。色んなコトの表と裏、両方に光が当たり始めて、暗くて見えなかった点と点を結ぶ線が、少しずつこの戦争の本当の輪郭を描いていく。生きるために殺す戦いと、生かす戦い。この戦いの”勝利”は、どこにあるのだろう。2012/09/27
はじめさん
13
地球連合が戦うべき、木星圏のジュピタリアン。彼らもまた同じ地球を故郷とする同種の人間。更には彼らが名乗るヤマタイ国自体が、元をたどれば木星圏に派遣された地球軍らしい。そして木星の女王ヒミカと、ワンオフの機動人型兵機ギガースに搭乗するリーナは生き別れの双子ときた。いよいよ次でフィニッシュ。/ 基本的に月も火星も「住む所ではない」とされているような世界観で、さらに過酷な木星で生きる人々の独立戦争。劣悪環境で人類が生き残るために発現したエスパー能力。今野敏の「G」の結末はいかに。ーー√ー視える! チリリリン!(2016/02/28
いちろ(1969aMAN改め)
13
via_kindle。小惑星帯での戦いを終え、決戦の地(空間)木星へ。じわじわと迫る不可解さと敵への畏れ。黒幕が語るこの戦争の意義。戦争に向かって動き始めた歯車は果たしてとめることが出来るのか。さあ、最終巻へ、と思ったらkindle化されてないと、ここで知る。参った。泣ける。2014/06/19
ぎゃぐれー
4
政治家は戦争の真実に気づき、最前線の戦士達はこの戦争に疑念を浮かべる。それぞれの方法で真相に近づきつつあるこの物語だけど、最終決戦を食い止めるためにはもはや、敵方に寝返るしかないのでは?次巻最終巻らしいけど、Kindle版が出てない!2014/03/12
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