内容説明
愛知・岐阜県境の奥矢作湖(おくやはぎこ)に他殺体が浮かんだ。身元はインテリア会社会長と判明。彼は奥三河(おくみかわ)の歴史の街・足助(あすけ)の「観光カリスマ」として知られる人物の新聞記事を持っていた。事件を知った浅見光彦は調査を開始、最後の旅に出るという手紙を被害者が残していたことを掴む。二度と帰らない覚悟でどこへ向かったのか。新聞記事は何を意味するのか? やがて封印された過去が蘇るとき、もう一つの事件が浮上した……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
11
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/06/post-2aea.html2018/06/28
ヨー
10
清々しい✨ とてもよかったです2020/07/24
しんた
7
久しぶりに読み応えのある作品。珍しく伏線がはられており、驚く場面もあり。香嵐渓に行ってみたいが、交通の便が悪そう。2020/02/16
こまち
3
大物は闇に葬られるか。 スッキリしないんだよな。2018/09/22
miu_pal
2
人生の終わり、晩年というものに対するヒロイックな夢想があり、その夢想のみがぽつんと孤立して立っている。そのような小説である。成功した企業人瀬戸一弘は人生最期の瞬間を賭けて何を為そうとしたのか?これが本作で問われる謎なのだが、作者はそれを陶酔的に夢想するのみで、謎解きの過程、推理小説としての手続きの一切を無視している(軽く流している)。物語的な充実も無く、動きの少ない、とても地味な作品になっている。せめて真相にもう少し意外性があればよかったのだが。2006年作品。作者の老いを感じさせる作品である。2025/06/21