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内容説明
止まった世界に絶望する時、人は神へと変貌してしまう。「神ノ離忍(カヌリニ)」という名の異形の神に。樹里(じゅり)は涙を流す--兄の翼(つばさ)が、成す術も無く変化する姿に。間島(まじま)は虚ろな眼を向ける--父が最後にあらわした真実の姿に。共に自分の家族を救いたいと願う2人の女は憎み合いながらも共同戦線を張る。それは、神ノ離忍を故意に呼び出し、その魂を解放するという危険な作戦であった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
18
父ちゃんスゲーわ。2017/09/24
kanon
16
一気読みしないとやっていけないくらい面白かった。これはブックオフの半額セールの時に一気買いして正解だったなあ。少しずつ、謎が解けていく感じがたまらない。そして結局この一連の物語はなんのためにあるのか。あの時間が停止した空間の中で、人々はなにを思うのか。ただ、止界を利用して悪い事をしようと思う人がいないのは素晴らしい。家族に会いたい、家族を助けたい、止界を極めたい、お金が欲しい。それだけ。そう、よく考えると別に悪い事はしていないのだ。止界を我が物にしておきたい、という独占欲から争いは起こっているだけだ。2012/01/23
PSV
9
……俺をシメ殺したいくらいだから大丈夫だよな? ★★★☆☆2012/05/07
鷹図
8
もともと大長編にはならないと思われる作品だけど、今巻でまとめの段階に入った?でも伏線や明かされてない謎はまだまだ多い。例えば一巻冒頭の、止界には範囲がある、みたいな設定とか。一体目の「神ノ離忍」の中の人が髷を結ってるように見えるが、その次の神ノ離忍が間島の家族だった事から、これまで止界術はあまり行われてこなかったのだろうか。あと今更ながら「佑川」と「佐川」の名に「右」と「左」が隠れているのに気付く。2011/08/06
ぐうぐう
8
時間が止まった世界。そこで流す涙、殺意、救済、恐れ、そして欲望。止界の中だからこそ、人の想いは、現実よりもさらに強烈にほとばしる。時間が止まっているからこそ、人間が人間らしく輝くとするなら、その皮肉にこの漫画は、いかに答えるのだろう。2011/05/21