内容説明
三代将軍家光と大御所秀忠が上洛中で空同然の江戸城奥御殿に暗雲がたちこめはじめた。将軍の弟・忠長抹殺を企む一派が、忠長の後ろ盾である大御台・お江与を狙って謎の刺客を送り込んだのだ。秀吉の遺児にして加藤清正の猶子・波芝信十郎と、その妻で服部半蔵三代目のキリが、西と東で策謀に立ち向かう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二分五厘
12
初っぱなから明暦?あれ?年代と場所がズレてる?突然二年もすっ飛んでる。まさか順番飛ばしたかと思った(笑)。あまりにも暇なんで明で傭兵やってますって何?…(^^;)平和を求めてたんじゃないんかい!「日本で騒動が起こる」という知らせに帰朝する信十郎。キリシタンが推戴しようとする大御台・お江与に脅威を抱く徳川南朝遺臣と、駿河大納言・忠長に脅威を抱く天海&斉藤福。秀忠・家光上洛で空城同然の江戸城奥御殿のお江与、そして急ぎ江戸へ戻ろうとする忠長を信十郎たちはどう守る。後ろ楯を失った忠長の末路をこれからどう描くのか。2018/02/23
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
貴種がかかわる江戸初期の話第7巻。6巻から2年後の話か?将軍家とその周辺の陰謀を張り巡らす連中の顔ぶれ、態度は相変わらずで、今回も忠長が狙われ、信十郎が守るという筋。歴史上の有名人が狙われた場合、没年をフィクションにしない限りどんな危険な目にあっても死なないし、助けようとしても助からないんで、どれだけそこに至る過程を楽しませてくれるかが作者の腕だと思う。今回の感想は1勝1敗てとこかな。2012/10/18
wcibn?
1
確かに、空の城が騒然としました。全く徳川っていう一族は、ホントはた迷惑ですね。3点。2013/11/16