小学館文庫<br> 国芳一門浮世絵草紙4 浮世袋

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小学館文庫
国芳一門浮世絵草紙4 浮世袋

  • 著者名:河治和香【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 小学館(2013/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094085280

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内容説明

遠山の金さんと国芳は、恋のライバルだった!?

黒船来航、団十郎(だんじゅうろう)の謎の自殺と揺れる世の中で、江戸っ子浮世絵師国芳(くによし)は吉原でトロロ事件を巻き起こしたりしながらも、機転とユーモアで話題作を次々と生みだしてゆく。
娘の登鯉(とり)は、歌舞伎役者の坂東しうかに刺青(ほりもの)をつけて言い寄られたり、新場の小安とは、素直になれなくてもどかしかったり。
高野長英の娘との思いがけない再会、芸者や花魁の幼馴染(おさななじみ)のじたばた悩んでいる様子には心も揺れる。
そして謎の夜鷹の出現で明かされる登鯉の出生の秘密。
そんな中で、南町奉行所が焼け、遠山の金さんが倒れた!
いよいよ佳境の国芳と登鯉をめぐる浮世模様、第四弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
第4巻になるとさすがに話もかなり面白くなってきた気がしました。主人公の娘の出生が語られたり、また病気になったりします。さらに親しくしていた團十郎などの歌舞伎役者もなくなったりします。でも江戸時代にしては恋多き女ですねえ。2017/08/26

はつばあば

57
男親って哀しいねぇ。登鯉さんどちらもいい親だねぇ。小安もイイ男だし。あぁ・・もう切なくて( ;∀;)・・。八代目もしうかも三途の川を渡ってしまった・・登鯉は労咳に侵されるし黒船は来る。幕末と同時にこのシリーズも残す事後一巻。六老之図の狂歌、老いの戒め十分現在にも通用する。もちろん私も引き際を大切にしよう。「皺がよる ホクロができる 背がちちむ。頭は禿げる 毛は白くなる」「手はふるう 足はよろつく 歯はぬける 耳はきこえず 目はうとくなる」「身にあふは 頭巾襟巻き 杖 眼鏡 たんぽ温石 しびん 孫の手」↓2017/07/08

こばまり

48
ずぅっとお祭り騒ぎをしていたいけれど、誰にしも人生の黄昏はやってくる。ひときわしみじみとする巻。残り一冊とは名残惜しい。2022/02/25

真理そら

17
後の芳幾、芳年、圓朝が入門して国芳一門は益々賑やかになる。一方登鯉は病気になったり出生の秘密がわかったりして元気がなくなる。団十郎がが自殺し、しうかも逝く。全体に寂しさと無常観が流れているのは作者の身近なところでの不幸が影を落としているのかもしれないが、それが人が成長し大人になっていくことの寂しさと融合してしみじみとした読後感を誘う。登鯉中心に読むとまるで中島みゆきの歌の世界のような雰囲気がある。とりあえず新場の小安がかっこよすぎる。『兵端』挿絵の登里女作の団十郎は口元に色気がある。2017/12/15

てんすけ

13
毎回、章の前にモノクロで出ている絵が、今まで見たことの無い、話に即している絵で、とても楽しいです。得した気持ちです。 ちょん太ちゃんは、心からほっとしました。その反面、またまたたくさんの人が簡単に死んでいくのは江戸時代だからでしょうか。諸行無常を感じます。 今回はいよいよ登鯉の出生の秘密が明かされる回でした。 本もあと一冊と思うと、読むのが惜しいです。 それにつけても、しうかのことから道庵先生とのお話、美しい夕暮れの亀戸の藤の花と小安との情景、そして国芳と登鯉とのとの愛情。。。もう愛おし過ぎます。。2015/11/21

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