角川文庫<br> 消失(下) 金融腐蝕列島・完結編

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角川文庫
消失(下) 金融腐蝕列島・完結編

  • 著者名:高杉良
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041643266

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内容説明

経営再建中の巨大スーパー・ダイコーの不良債権に関する隠蔽資料の存在が内部告発される。金融庁のターゲットは、4大メガバンクのうち、大型増資に失敗したJFG銀行に絞られた。もはや巨額赤字は避けられない。竹中たちに、未来はあるのか?最強の営業力を誇ったメガバンクはなぜ消滅しなくてはならなかったのか。金融当局の狙いは何だったのか。金融大再編に至る銀行業界をリアルに描いた経済小説の金字塔、ついに完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムトモ

52
電)主人公は護送船団方式で守られ、社会の歯車の中で蜜を吸い続けてきた銀行マンの中で社会人としてまともで嫌味なくらい男気がある。その彼も副頭取になり、中興のシンボルの首に鈴を付け、行動が怪しくなってきた同期の社長に引導を渡し、誰も出来なかった合併銀行の浄化を一人で成し遂げる。あんましカッコ良すぎるなぁ〜感も強すぎるがとりあえずシリーズ完了…(ノ-_-)ノ~┻━┻ラストスパートで当時の銀行マンの竹中平蔵に対する恨み辛みがよく伝わりました…2018/09/12

PEN-F

34
上・中・下巻とお客さんそっちのけでほとんど銀行内部の人事闘争に明け暮れていたな。相談役とか最高顧問とかのポストはいらない。それにしても金融庁のやり方は汚い。民間企業は各省庁に逆らえないのをいいことにやりたい放題ではないですか。2025/03/01

アイゼナハ@灯れ松明の火

7
三菱東京UFJ銀行って金融庁の思惑に対抗する形で誕生したのかぁ。よく分かってなかったなぁ…いや、勿論本書はフィクションなのですが。残された辻常務たちの奮闘ぶりも番外編で読めたらいいなと思いました。竹中・麻紀のロマンスについてはページ割き過ぎだろ!とツッコミたくなったのは私だけかな?2010/03/28

ちゃあぼう

6
長かったこの作品がようやく終わりを迎えることができた。長かったがどの作品も面白く読むことが出来た。最終的には竹中自身は出世を含む自身のバンカーとしてのやるべきことはほとんどできたのではないだろうか。現実には竹中のように上司に対しても間違っていることをハッキリということはできないものだが、だからこそ、この作品は人気があるのであろう。若くて綺麗な女性まで手に入れるなんてできすぎであるが、そんな願望を読者に与えてくれた作品だと思えた。それにしても作者の高杉さんは竹中平蔵が相当にお嫌いなようですね。2025/07/11

ココット

6
小泉・竹中時代の銀行再編をリアルに書いているようで、どこまでが事実でどこから創作か不明なので、事実を読んでみたくなった。日本経済と政治に興味を持てる一冊。2011/01/28

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