内容説明
緊張の定時株主総会を終えて渉外班の任を解かれた竹中治夫の次なる仕事は、営業本部プロジェクト推進部で大口の不良債権処理を進めることだった。その回収に乗り出して右翼や暴力団からターゲットにされた竹中は、家族まで巻き添えにされ、辛い闘いを強いられる。闇の社会に浸食されて腐敗した銀行にあって、竹中は活路を見出せるのか。先行きの不透明な日本経済の現状のなかで、ミドルの生き方を問いかける。日本の大銀行の恐るべき内実を明らかにし話題を呼んだ迫真のドラマ完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
107
後半は銀行内部の権力闘争の話。権力にしがみつく鈴木会長を辞任に追い込む齋藤頭取の手腕が見事だった。決して私情を交えずに中立的に会長に対峙する。こんな無駄な抗争に力を注いでいる暇があったらもっとやることがあるはずだと半ば呆れてしまう。日本の最高学府を卒業し日本経済を牽引してきたはずの大手銀行の幹部達にやるせない憤りを感じる。バブルの混乱を招いた銀行の責任は本当に大きいと改めて思ってしまう。でもあの頃は日本全体が狂っていたんだ。2016/03/13
キムトモ
59
電)主人公がバブル終焉後の銀行の在り方を語って終了。主人公のフィクサー的な立ち振る舞いは演出過多な感じがしますが、やっぱり面白かったなぁ〜が感想…対立的な脇役がいればもっと面白くなったろうにって印象もありました。続くシリーズで彼はどこまで昇進するんでしょう…(ノ-_-)ノ~┻━┻会社勤めの中年サラリーマンは必読ですね〜2018/06/05
Carlos
57
展開がリズム良くて読みやすかった。鈴木会長娘夫婦のその先が気になる。シリーズ他の作品、昔一つだけ読んだけど内容忘れてしまったから、図書館にあったらシリーズ読もう。2023/06/21
k5
28
後半戦すごい迫力でした。主人公が権力闘争に巻きこまれ、物申すようになってきますが、正に状況がそうさせた、というところがリアル。しかも実力というか、総会屋の大物にたまたま気に入られただけという、現代では主人公になれないような人物像ですが。先が気になって一気読みでした。2020/03/22
山下哲実
20
嗚呼、銀行員にならなくて良かった?就職した初日に胃潰瘍になりそう?2015/06/09
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