内容説明
トリスタンは『資格者』達によって破滅に向かっていた。国側が出した結論は――少数精鋭による『資格者』狩り。その候補者にレイオットやフィリシスの名も在った。依頼を受け戸惑うレイオット。そしてカペルは――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inugamix
4
9巻からだいぶ間を開けて久々の購入。装画のカペルに違和感を感じたが、そうかそういう訳か…あれれ目から水が…。。。完結に向けて内圧がぎちぎちと高まってくる展開。やっぱり榊氏の世界設定の安定感パねえしこのシリーズの文体の完成度すばらしすなぁ。2012/01/09
ニル
4
榊先生の作品の中で一番好きです。もうレイオットォォォォォ!!! 長い旅路も次で終わり。大団円で終わるといいな。しかし一巻と十巻じゃカペルの可愛さがガガガガガ呪素ガガガガガ2009/12/28
オダ
3
伏線爆発。大枠では「こうなるんだろうなあ」と予想していた通りの展開でも細部の描き込みで魅せるのは作者の技量だと思う。とりあえずなにはともあれヒロインがヒロイン力発揮してる例のシーンは最高だったしあれだけ切り取って別個に保存してしまおうかとも思うがこれはあれだ、物語の中にあるから光るのであってそれ単品では見劣りするんだよたぶん。あ? 酒? 飲んでねえよ!2014/11/11
ぎお
3
どいつも不器用だから誰かが背中を押す必要があるのは分かる。だがそれをほぼノーラ一人に任せるのはどうなんだろう。ノーラ自体その役割のために造られたキャラに思えてならない。カペルはレイオットのことが好きだったのか。意外だ。今思えば別におかしいことは無いが、何でか思いつかなかったな。資格者との最終決戦に入ったが今巻では一人も倒せず。あと一巻で全員始末するのは強引なんじゃ。それとも倒す以外の落としどころがあるのか。プリン男爵も本性バリバリ。ぷるぷるプリンってどんな罵倒だ。次が最終巻。人間の明日はどうなるんだろう。2014/05/29
みかづき
3
クライマックス前後編の前編。いろいろなことが明かされていくなかで、やっぱり重要なのはカペルかな。彼女が自分の胸のうちを語るシーンはなんだかどきどきしてしまった。少女なのに。相手は廃れきったおっさんなのに。コンコーネ兄妹もいいけれど、下半身ひねりつぶされながら手榴弾のピン抜いた名前もなき一兵士がかっこよかったです。次で終わるかと思うとさびしいけれど最終巻楽しみ。2013/06/06