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内容説明
サッカーを知るうえで、「戦術」は永遠のテーマです。
サッカーファン同士の会話において、「戦術」というのは永遠のテーマである。しかし、戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。
本書は「トータルフットボール」というキーワードを軸に、現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていく“戦術書の決定版”である。
戦術というと、すぐにフォーメーションの話になってしまうが、人の並べ方は戦術の一部にすぎない。選手を配置しただけで勝てるなら簡単だ。どういうプレーが有利かを考えて、それをチームで実現する段取りを組み、最終的に人の配置が決まってくる。フォーメーションだけをあれこれいじってみても、仏つくって魂入れずということになりがちである。
(本書「はじめに」より)
目次
1 時計じかけのオレンジ
2 ACミランのルネッサンス
3 バグンサ・オルガニザータ
4 天才ヨハン・クライフの挑戦
5 アルゼンチンとマラドーナ
6 ジダンとアヤックスの時代
7 ギャラクティコ
8 モウリーニョの4‐3‐3
9 ハードワークの現代
10 トータルフットボールの起源
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
42
やはり戦術には必ずクライフ、ミケルスコンビが登場する。またマイティアヤックスも面白い。この本では、ドイツのサッカーはあまり語られていない。個人的にはアルゼンチン大会のルーケにも触れて欲しかった。1番をつけていたアルディレスが懐かしい。世界のサッカーをテレビで見られたのは、ダイヤモンドサッカーだけで当時のプレミアリーグが大男の身体のぶつかり合いだった理由が少しわかった。モウリーニョ時代のマケレレの守備力は10m程度の横パスでは振り切れず、二人分の働きをする驚異の選手だ。ファンタジスタはもう輝けないのか!2017/02/07
文章で飯を食う
9
新しい戦術のアドバンテージが失われた時は、また、個人の能力に戻る。2016/10/16
やまねっと
8
トータルフットボールの系譜とともに歴史と各年代のフォーメーションを知れて勉強になった。隠してサッカーにとってフォーメーションは重要なのである。 74年のオランダ代表のトータルフットボールは最強といわれたが、W杯で敗れている。不思議なことだが、最強は最強であっても勝たないと意味がない。その時々によってトレンドというものがあるのがサッカーなのだ。 トータルフットボールで最強になって欲しいのは誰もが望むことだ。2020/07/29
vinlandmbit
5
ずっと気になりつつも深掘りできてなかったサッカーフォーメーションに関する一冊。トータルフットボールをテーマにトータルフットボールの起源からアヤックス、ミラン、はたまた歴代各国代表チームらのフォーメーションから現代のバルサ、レアルのフォーメーション遷移などについても記されており一冊でかなりの満足を得られた。続編の戦略クロニクル2、クロニクルバルサも継続して読みたい。2014/07/13
たー
5
「トータルフットボール」をキーワードにサッカーの戦術の移り変わりを分り易く解説。サッカー好きにはお薦めです。2009/12/13