源氏物語 あさきゆめみし 完全版（７）

著者名：大和和紀【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063755077

内容説明

若き日に父を裏切った報（むく）いか――。新妻の不倫、そして懐妊。光源氏（ひかるげんじ）と女三（おんなさん）の宮（みや）の結婚は、形だけにすぎなかった。恋の喜びも知らぬままに過ごす女三の宮だったが、ひとりの青年と密通してしまう。しかしその不倫の代償は、若者たちにはあまりに大きいものだった……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

漫画。表紙の女三の宮のお美しいこと。お人形さんのように流され生きてきた女三の宮の成長物語。光源氏が因果応報[其の三十三]美しい女性に囲まれ栄華の極み。しかし紫の上は光源氏の闇を知り病にかかる。[其の三十四]紫の上の看病で留守になったすきに、柏木が女三の宮と浮気して懐妊[其の三十五]女三の宮の不倫を知り柏木を恨む光源氏。追い詰められる柏木[其の三十六]女三の宮が出家。柏木死亡。生まれた男児は薫（かおる）[其の三十七]亡くなった柏木の妻、二の宮に心惹かれる夕霧。▽巻末の人物系図がますます複雑に…

[たまきら]

このうつろな表情は三ノ宮かな？紫の上を幸せにするんじゃなかったのかよひかる～！？とわめきたくなる、女性ファンドン引きなこの女性。家父長制に縛られる女性たちが出家に救いを求める理由がよくわかります。…結構源氏物語って仏教布教本と思って読むと面白いんですよね。

2023/06/06

[あーさん☆本に埋もれてます(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)]

表紙が大人用。

2018/05/27

[punyon]

いよいよ始まりましたぁ～、因果応報とでもいうべき源氏の苦悩の日々が。六条御息所の怨念は、生霊としてのみならず、死して尚、あちこちに出没、災いを振りまくんです。この時代、夢枕だとか、怨霊がデカい顔して祟り歩く。それに対峙するは沢山の僧。懸命に教を唱え…信じる者こそ救われる～って本当に救われるんだから面白い(笑)　そして、救われないのが女三の宮。不義の子を産み、愛情を注ぐこともなく出家する。源氏は…はぁ～、しゃーないですねぇ、過去の父帝の苦悩を存分に思い知るがいい…って、私六条御息所に似てきたぁ(笑)

2022/05/17

[まい]

【完全版7巻-紫の上,明石の上,六条の御息所,女三の宮】三の宮が柏木と不義を重ね懐妊。真相を知った光源氏の言動に呆れてしまった(-o-;)　そして六条の御息所が今度は“死霊”となり登場。凄まじい執念...怖すぎる(。>A<。)

2015/02/23