内容説明
明かされるルークの過去と、動き出す「聖剣」を巡る策謀。乙女の決意が世界を揺るがす、本格ファンタジー巨編第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
41
ルークの過去、そして物語におけるラスボス的な存在について語られる話。様々な伏線が明かされた事で物語が一気に加速してきましたね。様々な国が登場し、世界観が広がったのでファンタジー作品としての良さが出てきた感じがします。何よりもセシリーがただのヒロインじゃなくなってきたのが一番いいですね。熱血バカらしく何事にも一直線に突き進み、壁を乗り越えていく姿はとてもかっこよかったです。特に会議で啖呵を切ったシーンは痺れますな。セシリーとルーク二人の関係がどうなるのかも含めて今後の展開が楽しみ。次巻も早めに読みます。2015/08/07
星野流人
10
セシリーの男勝りな熱さと、女の子らしい恥じらいを楽しむ作品。徐々に物語の本質が明らかになっていく過程は楽しめるが、進展があまりにもゆっくりなのが、少し気になるところ。ヴァルバニル討伐に向けて、徐々に盛り上がっていくことを期待。ただ、この巻も最後の方はなかなか楽しかったり。啖呵切ったり、今さら死にたくなったり。 今回は表紙にもあるように、セシリーのコスプレが良かったな。 ベストイラストは、175頁のセシリー、ルーク、リサ。 6/10点2011/01/22
ノイス
9
この巻で、読者各人が続きを読むかどうかが分かれるような気がする。下地は剣と魔法(魔剣)のファンタジーで、そこに鍛冶という専門分野の話を絡めたに過ぎない。ただそれらが含蓄する大きな陰謀に対して、主人公のセシリーがラノベらしからぬ蛮勇的な猛進(ハンニバル曰く「感情で思考する」)をかける為、物語が流れるように疾るというより、次の章へとつながる鍵をぶち壊して扉をこじ開けるような展開となる。筋骨隆々たるナイスガイではなくやはり女性である為暴力的という程ではないが、清々しい荒々しさがある。自分は、好きだ。2016/04/26
とら
7
この巻で一気にセシリーが好きになった。女の子らしくなり、でもそれだけじゃなくて、強い(色んな意味で)タイトルの意味も明かされて、ルークと居る意味もできて、やっとプロローグが終わった感じかな。次巻が楽しみ。2011/03/21
M2
6
「私は頭が悪いッ!!」と高らかに宣言するセシリーさんが素敵。無力な自分にできることをとにかくやる!という姿勢が凜々しくて格好いいです。ところでイラストのルークさん、なんでこんな貴族みたいな格好してるの?!と思ったらこれ仕事着なのね。こんなぴらぴらしたもの着て鍛冶のお仕事ってけっこう無理があるような…。2015/04/02