内容説明
セシリーたちが暮らす独立交易都市に、軍国からの使者・アーヴィングがやってきた。刀鍛冶のルークと軍国の聖剣師とで、技術交換をしたいとの申し出だった。帝国と群集列国も怪しい動きが察知されるいま、軍国としては当然の訴えではあるが、市長のハウスマンの態度は慎重だ。しかし、意外にもルークはこの申し出を受ける。何かに追われるような焦燥感を宿したルークに、セシリーとリサが同行し、軍国へと向かうことになる。そこで彼らを待っていた意外な人物とは――!? 白刃の下に鮮紅の花が咲き乱れる壮大なファンタジー叙事、怒涛の新展開!!
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- 評価
お茶のお供に本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
36
第四弾。セシリーはルークたちと共に聖剣の技術交換の為に軍国へ赴き、そこで新たな争いに介入する…な話。舞台が外に移ってきた事で、これまでとは違った面白みが出てきました。一国のトップ相手でもぶれないセシリーの姿は頼もしくもあると同時に、今まで何度もミスしてきたんだからもう少し考えて行動出来ないのかとも思いますね。いつかとんでもない外交問題起こしそうでドキドキしちゃいます。セシリーが魅力的なキャラになっているのは確かなんですけどね。ルークの目、シーグフリードの思惑と気になる事は多いので次巻も期待です。2015/08/10
ラル
8
あああ!もうこの作品最高!!読んでるとふつふつとテンションが上がってきて、最高潮に達して、そして最後のやりとりが毎回毎回幸せすぎてお前らもうなんなん!読後の充実感が半端ない!今回は初めて舞台が外に。少女王が治める軍国。道中トラブルに見舞われたものの、到着先では懐かしい顔もあり、少女王との交流もあり…。セシリーが巻を重ねるごとに「女の子」になっていくその変化がたまらない!女性主人公ならではの楽しさ。ルークもなんだかんだ意識しちゃってもう!大陸の情勢が動くその時、仲間の心配は不要。自分のやるべきことを見定めよ2017/05/21
KEI
7
借り本。熱い!!とりあえずの定例句ですね。1巻に1回はボロボロになるセシリー。そしてそれを助けるルークが本当にカッコイイ。まさしくヒーロー。好きな男の子をヒーローと形容するってどんだけ乙女なんですか、貴女はww ルークにドレスを見せられなくて嘆く姿は、完全なる恋する女の子。ルークも色々吹っ切れて素直さアップですし。二人の恋の行方、各国の情勢、「聖剣の鞘」としてのキャンベル家の役割と、何もかもが気になります。次巻にも期待大。2010/04/11
Mu@仔羊堂(芒羊會)
5
あーやっぱりこのお話好きだなあ。なぜなら誰かが誰かを信頼する想いがそこかしこに満ちているから。そしてさらに、セシリーがリサがアリアがルークが、お互い強く信頼しながら、けれどそれに甘えることなく、むしろその人のために自分に何が出来るかを考えて、そうして今よりもっと強くなろうとする、その姿に目頭が熱くなる。だから今巻の個人的ハイライトはリサがルークのために"わたしが出来ることなに?"と自問し、聖剣師たちに土下座する場面。誰かのためになにかをなそうとするその姿に、あーダメだ、文字が滲んで読めないよ。2014/05/25
星野流人
5
相変わらず脇目もふらずに熱く突っ走った第4巻。ヴァンバニルの討伐あるいは再封印という明確な物語の到着地点があるにも関わらず、情報を小出しにしながら長く惹き付けて読ませる技術は見事。……まぁ、要するにちょっとずつしか話は進まないんだけど。しかし時間のないルークの状況や、帝政列集国の成立など、話は確実に進んでいる。そして1巻に1度は敗北を喫してボロボロになるセシリー。強いのか強くないのかよく分からない主人公だ。とりあえず現時点で気になるのは、ヒルダの行方とキャンベル家の役割か。2011/09/15
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