- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
196
4巻に入り、一気に登場人物が増え、 人間模様が複雑化して いく。 もつれ合った糸が さらに 絡み合い、単なる復讐劇で終わらない 印象だが…正直 焦らしすぎの感が強い。 欲に蠢く 上流階級の人々と、 清らかな若者の恋との対比は 上手い。2018/05/28
ちなぽむ@休止中
184
全七巻のこの作品もやっと折り返し地点ですが、まだ尚誰に対しての復讐も為されていない!…まだ!?まだなの〜?ソワソワ((・ω・)) ダンテスの宿敵は皆成功を収めていて、こんな嫌なヤツらが何故…と思っていたけど、様々な悪行を重ねている彼らの所業がじわじわ暴かれてきて納得の思いです。マクシミリアンとヴァランティーヌの純愛、老ノワルティエの思いが踏みにじられることなくぶじ復讐が遂げられ、大団円になることを祈ってこのまま5巻へ行きます。今月中にぜんぶ読み終われるといいな♡2019/11/05
ヴェルナーの日記
162
優雅に華麗な復讐の罠がヴィルフォール家・ダングラール家・モルセール家に対し、表の顔は友情を示しながら裏では着実に仕掛けらていく―― 本作を読むと思い浮かぶ”non vosmet ipsos defendentes carissimi sed date locum irae scriptum est enim mihi vindictam ego retribuam dicit Dominus” 新約聖書『ローマ人への手紙・第12章第19節』ラテン語版より)2016/07/15
ケイ
138
まさに慇懃無礼なモンテ・クリスト伯は、恨む相手との会話で、相手を歯軋りさせ、貶め、手懐け、自らを敬わせる。通常、こういった話は、読み手が状況を把握しているなかで主人公のする事をドキドキしながら見守るものだ。しかし、モンテ・クリスト伯は、こちらの知らない事もよく把握していて、計画通りに人を操る。そして、読み手は、次々に明かされる事実に驚きながら、見解を新たにまた読み進めるのだ。作者の思うつぼ。2017/01/30
優希
107
復讐の種がじっくり蒔かれていきます。着々と流れる復讐の波。モンテ・クリスト伯の頭の良さが恐ろしく感じました。知的ユーモアを思わせるところもありましたが、見え隠れする暗黒の面からは本気の復讐の始まりだといえるでしょう。真綿で締め付けるようなゆっくりとした手腕だからこそじわじわと責めていく様子が伺えます。3人の仇敵に向けられる眼差しはゾクッとくるほど恐ろしい。精神的揺さぶりをかけ始めました。2016/07/09