罪と罰 2巻

著者名：落合尚之【著】

双葉社（2012/07発売）

• ISBN：9784575834291

内容説明

青年・弥勒が宿した恐るべき「ある計画」。それは援交女子高生グループを支配するヒカルの殺害だった。崇高な目的のためならば、流した血はあがなわれるのか？　そして決行の日が訪れる……！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[みーなんきー]

全く普通の日本人のどこにでもありそうな生活の中に、狂気や異常は潜んでいて、それらを知る人々の弱さがそれを表に出させない。そして、都会の人たちの間にも、ひっそりと恐ろしい下衆が、にんまりと笑いながら息づいている。

2020/05/28

[sskitto0504]

リサさえ絡んでこなければ…リサの見たあとの動きが怖すぎ…

2015/07/03

[愛馨]

あるレビューに“犯行動機がスカスカで面白みに欠ける”とありましたが、森博嗣著の本に[人に説明できて、理解してもらえるくらいなら、人を殺したりしない。]という言葉があります。僕はその言葉に感銘を受けました。他がスカスカと感じる事でも弥勒、彼にとっては大事な事だったのだ。己の心境に忠実な世界観を僕は評価しています。

2010/03/07

[みはる]

ヒカルは呆気なく殺されちゃった。ミロクが殺人を犯したことよりもリサの反応に驚いた。人に依存しなきゃ生きてけないタイプなのか…。

2014/06/28

[白義]

落合版ソーニャ？たるリサがかなりのめり込みがちなドメンヘラにリメイクされているのが面白いところ。ヤクザの脅しによる挫折から急転まで、ストーリーにはスピード感があるのに出口なしの閉塞感がこもりまくりなのがよろしい。こういうノワールはクズインザクズで狂気っぽいなんかの淵を飛び越してこそでしょう

2012/09/09