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内容説明
“ひきこもり”と援交女子高生。接点のないはずの両者が出会ったとき、ある「計画」が動き出した……!ドストエフスキーの名作を原案に、現代の少年少女たちの抱える闇に迫る問題作。女子高生二人殺人の犯人となった主人公・裁(たち)弥勒(みろく)は、長い夢から目覚めると病院にいた。そして襲い掛かる「人殺し」であるという現実!弥勒はサバイブできるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬまもん(clannnad3)
5
「あなたの愛情は、きっと暴力だ。」この台詞にやられました。「守る」ということは、同時に守っているはずの相手に対する暴力になっているのではないか。実は「守っている」という自分の身勝手な妄想だけで、相手のために頑張っているという言い訳にしか過ぎなくて、それは相手のためになっていない。結局はただの自己満足の循環に過ぎなくて、守っているという感覚はもしかしたらその相手の「偽りの感覚」を提示されているだけなんじゃないか。この作品、面白すぎる。2009/07/28
白義
3
五位検事がまるで黒いコロンボや古畑さんのよう。って、そもそも元になったポルフィーリーを元に彼らが描かれたから当然なんだけど。愛情というのは一歩間違えると他人を隷属させる鎖にしかならないことがよくわかる。ニーチェ主義対キリスト教っぽさが原作より全面に出てるのはサバイブ系想像力ってやつだろうか尖りに尖っている2012/09/09
Dげん
3
五位検事との初バトル。そしてエチカとの対話。原作で何度も読み返した名シーンが収録されています。漫画にしてもやはりいいシーンだ。ラスコーリニコフもとい弥勒の異常さと葛藤がよくわかるシーンですよね。2011/09/20
クルカ
3
ミロクとエチカの掛け合いが凄く衝撃的でした。愛情が暴力、尊厳を踏みにじった搾取……こんな見方もできるのかと。2011/09/26
なた5963
3
地検の五位(表紙)の出現により揺さぶられる主人公。心底クズの主人公が動揺するさまが面白い。二人のやり取りにぞくぞくしますよ。同時進行の母姉・エチカとのやり取りでは、主人公の閉じた世界がより具体的に。いやもう、何かと背中をぞわぞわさせながら読んでます。2009/07/30