内容説明
楊志(ようし)は盗賊に襲われた村に遭遇する。人々は惨殺され金品は奪い尽くされていた。何も手を打とうとしない政府に衝撃を受けた楊志は、魯智深(ろちしん)と共に盗賊の根城・二竜山(にりゅうざん)に乗り込む。そして初めて吹毛剣(すいもうけん)を抜く。一方、国を裏から動かす影の組織・青蓮寺(せいれんじ)は、梁山泊の財源である「塩の道」を断とうと画策する。それに対抗するため、公孫勝(こうそんしょう)率いる闇の部隊・致死軍(ちしぐん)が動き出す。荒ぶる北方水滸、灼熱の三巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
295
楊志/魯智深コンビの盗賊退治からと、沸点高めのスタート。ついに吹毛剣を抜く!と仰々しい紹介文の割りに、あっさり抜いて振り回していた。曹正がいい味出して、オリジナルキャラの楊令登場あたりから、かなり好きになった。一等級の戦闘力を備えた豪傑よりも、力はなくとも心意気のある人物に、私は惹かれるのかもしれない。続いて史進がブラック上司化して、武松と入れ替わりで王進のもとに。王進との再会で弱い一面をさらけ出すのにウルっとさせられる。しかし、洗脳されて自我を失ったような武松を見ていると、史進もこうなるのではと不安。2021/11/10
しんごろ
215
梁山泊はまだ土台作り!公孫勝の致死軍ついに戦いへ!少華山率いる史進、二竜山、桃花山を束ねる楊志等は官軍との戦いに挑み、国の影の組織・青蓮寺の姿、形も見え、武松は宋江の元へ!ついに追われる身になりながら宋江が旅立つんだけど、感想というよりあらすじだな!これは…(^^;)梁山泊以外で動きが活発になり、戦いのシーンが出てきて面白くなってきましたが、しんごろのお気に入り豪傑はまだ出てこず…。続きを早く読まねば(笑)2016/11/30
ehirano1
166
腐った体制をぶっ壊して立て直そうとする梁山泊(いつぞやの自民党?)、一方、腐った体制を秋(とき)を待ちながら内側から治療しようとする青蓮寺。この構図は外科医(梁山泊)と内科医(青蓮寺)のようにも見えました。2019/12/14
納間田 圭
130
19分の3です。梁山湖の東側…二竜山の楊志、桃花山の孔明、そして清風山の燕順が輪舞する。ようやくその存在を世に表し始まる梁山泊。それを薄々と肌で感じるようになる大国 宋の官軍。身震いするような…漢(おとこ)達の生きざま。この章の読みどころは…なんと言っても登場する女性達の描写。済仁美、鄧礼華、閻婆惜、王進の母。理不尽で過酷な運命に苛まれらながらも…女性としての存在を忘れさせない。にしても北方さん…少々女性の描き方が○○すぎるのでは…2021/08/28
Kircheis
109
★★★★★ 宋江がやってしまう。その他はこの時点では大きな動きは少ない。2018/03/13