集英社文庫<br> 水滸伝 一 曙光の章

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集英社文庫
水滸伝 一 曙光の章

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥471(本体¥429)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087460865

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内容説明

十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた――。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の電子書籍版配信開始。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

359
ついに着手。いきなり最高潮のテンションで畳み掛けてくるのかと思っていたが、予想よりも静かに幕は開く。中盤までは核となる人物が定まらないまま、宋江が実際に登場するのも100ページあたりから。その登場シーンも実に平凡で変な脚色は一切ない。しかし、これだけの超有名作品がそのまま終わるはずもなく、私の場合は安道全登場あたりから徐々にのめり込み、林仲と白勝との脱獄場面からは貪るように読み進めた。これだけ登場人物の多い群像劇だと、自分の推しとなるキャラが誰になるかでスイッチの入るタイミングが変わってくるのだろう。2021/11/06

しんごろ

244
何年ぶりかに、読友さんに触発され、そして焚きつけられて再読(^^;)『水滸伝』を北方謙三さんが、解体してまったく別物の『水滸伝』となり、通称・北方水滸伝!やっぱり面白い(^^)豪傑のセリフがかっこいい!今回は林沖の悲しみを乗り越える姿に心を奪われて行きました。ラスト、宋江との再会には、再読なのに、やっぱり涙ぐみました(T_T)まだスタートしたばかり(^^;)北方水滸伝、再読なのでゆっくり読み進めます(^-^)2016/09/30

ehirano1

198
#とうとう手を付けてしまいました。#完走する前に当方が乾燥してしまいそう・・・#まだイントロですが登場人物既に多し!#役人の腐敗が隅々まで行き渡っていて、もはや『文化』。#高俅、お前の血お色は何色だーっ!#王進とその御母堂、当方の師匠になって下さい。#王進と林冲、強すぎてもはやチート!#鮑旭が王進の母に対して『母上』と言った時は涙が出ました。#酒饅頭の酒の意味を初めて知る(苦笑)。#あだ名が『短命二郎』とかかなり秀逸。#林冲の項がとても印象的。2019/12/08

Kircheis

157
★★★★★ 登場人物と舞台設定だけ借りて、あとはほぼ北方オリジナルの水滸伝。 序盤から怒涛のおもしろさ! まず、林冲にいきなりの悲劇。これが宋の悪逆ぶりと梁山泊の正当性を一気に印象付ける。 その後も、とにかく一巻は林冲の物語だった。2018/03/11

納間田 圭

121
北宋時代の中国の史実を…北方さん流に味付けをしたという。やりたい放題の暴政と人道を無視した重税。余りにも巨大化し根腐れした政府。そして私欲を優先の役人。それを打ち倒し革命の準備するのが第1巻。魅力あるキャラ達を集める過程の一部始終。天に替わって道を行うを説いた…”替天行道”と名を付けた木版。豹子頭林冲の妻の話しと、安道全医師の話しは…秀逸。全19巻ある長〜い物語の一等最初。しかも…この後に楊令伝15巻、岳飛伝17巻に繋がる。さすがの僕でも…気が遠くなること必至。あぁ絶対生きてるうちに…読了したいですね2021/08/13

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