内容説明
元の世界にイシュタルのタイムマシンで戻ったはずの九鬼虹人たちは、一九一九年の日本に辿り着いていた。若き日の宮澤賢治、江戸川乱歩らに遭遇するなか、九鬼は華やかな文化が開く浅草の地で、四〇〇〇年前に生き別れた鹿角の霊魂の存在が生還の鍵を握ることに気づく。鮮やかな論理が展開するSF新境地。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tengen
15
タイムカプセルで現代へ戻った九鬼・南波・東・純の4人。 ところは十和田湖近辺。だが、そこは出発した時代では無く、大正の世であった。時代設定に使ったハレー彗星の周期を一つ間違えていたのか。途方に暮れる4人はまずは馴染みの東京へ向かう。東北で聞いた神とのコンタクトを得たという自称預言者の宮崎虎之助を訪ねる。宮崎は交信した霊たちこそが神だという。霊媒師を通じで神であるイシュタルと接点を持てないか。そう考えた彼らは心霊研修の本場イギリスを目指す。☆彡若かりし宮沢賢治と江戸川乱歩が登場。お次はコナン・ドイルって。2023/12/18
ふみふむ
6
1919年(大正8年)に虹人たちと一緒に迷い込み生活シュミレーションを楽しんだ。親子丼やすき焼きが食べたくなった。虹人たちに都合のいいような展開になっているが、この小説のように人生は良くも悪くも運命の糸に導かれているような気がする。どこまで導かれるのか、6巻が楽しみ。2011/08/16
あちゃくん
5
タイムマシンに乗って、現代の日本に戻ったと思ったら、そこは大正時代の日本だった。宮沢賢治や江戸川乱歩なんかも出てきて波乱に満ちた展開。2013/02/07
hiyu
4
面白いのもそうだが、細部まで行き届いて気持ちいい。いよいよ最終巻はどうなるのか?2016/12/09
hiyu
3
展開としてはちょっとぶっ飛び始めている。それはそれでやはり楽しく読んでしまうのだが。東の映画に関する主張にちょっとほろり。2025/04/08
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