内容説明
子持ちの女将が切り盛りする料理屋に居候の安兵衛は、実は旗本の三男坊。気ままな暮らしぶりから、極楽とんぼと呼ばれているが、ひとたび剣を抜けば、遣い手に。義理人情に厚く、嫌と言えない安兵衛は、毎度持ち込まれる難題に奔走して……。人情溢れる時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
42
(笑) 旗本の三男坊とか後継ぎでない者、料理屋の居候で女将さんとチョメチョメな関係で・・これが本当の浪人の姿でありはしないでしょうか。今迄読んだ時代モノが綺麗すぎました(^_^;)。まぁ人さんの家で厄介かけるのですから、それなりの人情も持ち合わせないと置いてもらえませんわなぁ。気ままに暮らしているってことは暇もある。ご飯にお酒、それに粋な女将さんまで付ですもの、難題の一つや二つくらいねぇ。ちゃんと庶民の近所付き合いもできてますから、切った張ったの喧嘩殺法頑張ってもらわねば(#^^#)。2022/07/14
ひかつば@呑ん読会堪能中
8
料理屋の居候 長岡安兵衛は旗本の三男、底なしの酒飲みだが神道無念流と 喧嘩殺法の凄腕の持ち主。この安兵衛と棒手振りの又八、元十手持ちの玄次がさらわれた娘の行方を追う話。とにかく敵の動きが素早く、行く先々で襲われるというミステリアスな展開がいい。剣戟シーンはいつもながらお見事。ご紹介くださったとしサマに多謝。2013/08/27
めにい
3
鳥羽さんの小説は剣戟の描写がとてもまじめ。2015/08/03
しんのすけ
2
剣術ありお色気あり人情ありでまずまず楽しめた。2024/10/22
ケルトリ
1
なかなか恵まれてる感じの浪人モノでよかった。2025/06/14