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内容説明
京中の女たちのあこがれの君・一条宮につかえることになった娘・讃岐が見た悲しい愛の物語の結末は……?表題作ほか3編を収録!歴史ロマンの旗手が描く、せつなく涙こぼれる恋絵巻シリーズが登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
37
世の中は不公平で無辜の人が辛酸をなめるような人生を送ることも珍しくありません。努力が報われるとも限りません。では罪を犯しても利己を目指すべきなのでしょうか?運のみを信じて努力を放棄したほうがいいのでしょうか?そうは思いません。たとえその身が朽ちるまで栄華を得られなかったとしても人の清らかな魂は、人の心に差す一条の光として人々の心を、魂を照らすのです。それはいつか、だれかの魂をきっと救うことになるのだと私は信じています。そんな思いを抱かせる美しいお話。2022/08/09
まぁねぇ
11
短編4作からなる華麗なる絵巻。平安時代の妖しも出てきてちょっぴり怖くもあり、悲しい恋もあり、親子の情もあって楽しめた。2019/05/01
霞草
4
助けてもらった恩を返すため主の無念を晴らそうとする賢い犬と家族を失ったお姫様、亡き母の面影を追い続け遊び惚けている青年が出会う桃源郷、誰よりも優れ情け深いが故に濃くなってしまった陰と全てを受け止めた常しえに変わらぬ愛の物語、より一層強く結ばれた家族と来世の幸せを保証された命。切なくても温かで深い愛がそれぞれ詰まっていました。妖怪屋敷でわんぱくに過ごす宝寿丸はきっと優しい愉快な大人になるはず!妖怪との行進は思わず吹き出しそうになった(笑)子供達が可愛かったな(^^)2016/01/12