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内容説明
内裏の大火によって心身を傷つけた博雅と共に愛護山へ向かった晴明。山上より、焼けた内裏がいかにちっぽけなものか博雅に見せる。都では道真の祟りだという流言もあるが、八坂の浄蔵を訪ねた晴明は、道真の背後にある存在を確認するが？「天文博士 賀茂保憲 冷泉院遷御に於いて 反閇をつとめること」、新造内裏のために、陰陽地鎮の曲を舞うことを奏上すべく保憲を訪ねた晴明だが、前例のない提案に保憲は？「安倍晴明 建禮門の前にて 安摩を舞ふこと」の２編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
76
晴明が保憲に地鎮祭として安摩の舞をすることを進言し、二人でその安摩を舞う…。物語のあらすじを説明してしまうと実に簡潔に言えてしまう。けれども、岡野玲子が描く陰陽師の難しく、この一言で完結させることはできない。晴明と保憲の関係、晴明と真葛との関係、晴明と博雅との関係。いくつもの関係性が複雑に絡み合っている。そしてあまねく事象には意味があり、人は本来の意味とは異なる捉え方をしていることがある。誤った繋がりを断ち、新たに結び直すことも、これまた陰陽師の役割ということなのだろうか…。2016/07/21
★YUKA★
33
難しくなってきて、読むのが大変になってきました。 晴明の舞の場面は、本当に美しいです。2017/02/19
こばまり
22
むむむ…難しい。博雅のようにドキドキ、ぱくぱくしていたら読み終えてしまいました。2014/01/12
ぐっちー
16
再読。内裏の再建前に、肉体改造する晴明。一世一代の大魔術がいよいよ始まる。どんどん先へ進む晴明を必死に追いかけるのに追いつけないもどかしさ。凡人にはもう、ついていくのも辛い高みへと。2016/05/18
こぽぞう☆
12
日照りあたりから話が壮大になつてきて、で、内裏炎上あたりから晴明がこれまでの晴明から変化してきて、変化といえば博雅も変化、晴明と真葛の関係も変化。早く続きが読みたいが、手元にあるのはここまで！2018/07/14
