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内容説明
鵜匠・賀茂忠輔の孫娘・綾子が何かに憑かれたようだ。裸で堀に入り、魚を捕まえては喰らうという。そして、黒川主と名乗る怪しい男が現れ、綾子を妻にと所望する。だが、その男は巨大な尻尾を持つ妖の者だった!! ヒトを愛したあやかしとの戦いを描く「黒川主」、追儺祭で重要な役を任され、恨みの中で死に怨霊と化した民部卿元方とその娘祐姫と対することになる晴明と博雅を描く「鬼やらい」の2編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
90
夜な夜な池に飛び込み、鮎を喰らう娘を救おうとする父・賀茂忠輔。鬼を払う追儺(ついな)の儀式で、大役を務めることになる源博雅。あやかしは、単に人を脅かしたり、イタズラするだけの存在ではない。確たる理由があって、それ相応の行動をする。人にとって正しいことは、あやかしを含めた他のことわりにも通用するとは限らない。避けられないこと、逃れられない宿命というものは、今も昔もあるのであろう。叶わぬ恋も、果たせぬ思いも、人もあやかしも鬼もみんな同じように持っているのだ。2016/06/21
れみ
50
原作読んでて漫画でいちばん読みたかった黒川主が出てくる巻。やっぱり怖いし気持ち悪い。でも好きなんだなあ。忙しい晴明の代わりに真葛と双六するあの人(ていうか怨霊)とか面白いなあ。2014/10/19
★YUKA★
30
『黒川主』『鬼やらい』どちらも好きな話でした。真葛がかわいいなぁ(*´ω`*)2016/09/18
さなごん
23
黒川主の話切ない。怖いけど。鬼やらいの話は人間関係とかよく分からなかった。博雅がいいなあ。2015/01/03
ぐっちー
20
再読。黒川主、鬼やらいの2編収録。どちらも好きな話。晴明と博雅のコンビが事件解決する様は勿論だが、2人それぞれの優しさが際立つ。性格は違えど2人とも良い漢なのだ。2016/05/08