集英社文庫<br> 会津士魂 十三  鶴ヶ城落つ

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集英社文庫
会津士魂 十三 鶴ヶ城落つ

  • 著者名:早乙女貢【著】
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087488289

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内容説明

会津若松城は、西軍の殺戮と暴虐で大混乱となり、老若男女戦える者は、武器をとって勇敢に敵軍に突入し、壮烈な最期を遂げていった。重代の鎧に槍を携え、非情な銃口の前に崩れた老藩士。薙刀を翳し、次々と敵を薙ぎ倒していった娘子軍。そして潔く自刃していった若き白虎隊士。――会津藩士を先祖に持つ著者が維新史の真相を追求した大河歴史小説全13巻完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

53
白虎隊の自刃から鶴ヶ城落城までの約1ヶ月を描いている。西軍は会津に辿り着いた。ここで印象深いのは戦いの侵攻も目を見張るのもがあるが、それよりも会津武士たちの苦悩や生き恥を残さない会津武士(とその家族)としての生き様(死に様)を貫き自刃する最期の生き方。著者が伝えたかった士魂もここではないか。最後の最後までその戦いの様子が描かれていて降伏となりこの巻そしてこのシリーズは終わる。そしてこのシリーズ読了後は続編シリーズが待っている。降伏後の会津武士たちのその後の物語らしく会津の物語はまだまだ続く。2018/05/10

東森久利斗

2
空前絶後、壮絶な幕切れ。白無垢の死装束、水盃、辞世の句、一族婦女子 230人の自刃。リアルな「会津武家屋敷」西郷邸21人自刃の間。最新兵器の脅威、アームストロング砲、12時間で撃ち込まれた砲弾1200発以上、黒煙が充満、砲撃音で会話も困難、阿鼻叫喚の城内。甚大な損傷、砲弾のの跡が生々しい鶴ヶ城の写真が激戦を物語る。行ってみたい、見てみたい、鶴ヶ城。連載18年、213回、会津の士魂、ここに完結。2024/01/18

まきまき

1
戊辰戦争まではいろいろな資料で追ってきたけど、箱館戦争についてはあまり詳しくないので、「続会津士魂」を読もうと思ったのですが、その前奏曲として鶴ヶ城落城を。胸塞がれる自害と殲滅の記録。ただ一道に、男は忠義のために死に、女は辱めを受けぬために自害する姿が、ふと太平洋戦争末期の本土決戦に重なった。いつの世も敗者は哀しい。 ちなみに、やけに大鳥圭介のこと無能無能言ってる(笑)2017/10/14

Takao Umetsu

0
ついに会津鶴ヶ城陥落(泣)負けたのがわかってて読むのは辛い。2017/01/15

ふとし

0
遂に鶴ヶ城は落城。会津藩は降伏へ。それまでの会津藩士達の葛藤、家族達の主人に殉じる姿はまさにラストサムライ。なにごとにおいても「主人のために」がものの考え方の基準であるために自分が生き延びたいとかという概念が極めて希薄だったのだろうか。現代の我々にとって理解はできるが実践はできないだろうと思う。 さて、話は降伏の白旗を掲げる場面で全13巻は終結。この後の会津藩士達の行方を求めて後日、「続会津士魂」を読んでみよう。2013/02/02

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