内容説明
唐十郎は市井の試刀家である。藩邸や旗本から依頼されて、身寄りのない行き倒れや自殺者、小塚原で処刑された罪人の屍を貰い受けて、据え物斬りで刀の切れ味を試すのである。ときには切腹の介錯もさせられた。
介錯人として名を馳す唐十郎は、いつしか連続辻斬りに狙われる身となっていた。
辻斬りが持つのは将軍家拝領の名刀である。唐十郎の剣は「鬼哭の剣」と呼ばれる必殺剣。
小宮山流居合の奥伝であり、確実に敵を屠ること必定の秘剣だったが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mikey
1
このシリーズの剣戟の描写はエグくて迫力ある。居合いなので一瞬で終わるんだけど半端ない。相手も強いので味方がガンガンやられる。しかも主人公がハスに構えていて、ある意味ハードボイルド系の雰囲気があっておちゃらけないけどサクサク読めるのが好きだな。次が楽しみ。2020/02/02
Hironobu
1
時代小説が好きな人なら、物語がどのように進んでいくのか想像できるかも。三好を伊賀者が襲ったとき、自害するかも?と思ったが、やはり自害した。自分が伊賀者なら自害しないように侵入する。今後、咲をふくめ、この伊賀者達がどのように唐十郎と関わってくるのかな?そんな期待をむねに、さぁ、続きを読もう。2015/01/09
sigematm
0
在庫整理のため再読。2015/05/17
はじこう
0
シリーズ第1作。 読んだ気もするのだが、記憶も定かではないため、再読のつもりで。 やはり要所は「ああ」と記憶が蘇ったが、飛ばし読みしたらしく、細部は初読のように楽しめた。2012/07/15
酔ちゃん
0
とうとう本箱が足りなくなってしまいましたので、一部文庫本を処分することにしました。二度買いしないため登録します。