内容説明
吐いては食べた飽食のローマ人は何を幸せとして生きたのか。淫靡な宮廷、奢侈と快楽に身を任せる市民、解放された女たち、人間の究極の爛熟世界を生きながら永遠の価値を求める意識の重層世界を描いた傑作。
目次
プロローグ 生の中の死、死の中の生
天国と地獄-セネカの世界
悪徳の告発-奢侈美食・浪費・堕落
告発された女たち
価値ある生を憧れて
理想と現実の狭間で-小ブリニウスの生活と意見
エピローグ-労苦の報いは空であったか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Homo Rudolfensis
8
☆4.0 タイトルの通り、主に軍人皇帝時代以前の帝政期の素顔のローマ人が覗ける本です。ものすごく乱暴に言うと、 ・処刑の恐怖に怯えながら快楽と快楽を渡り歩いて隙間を塗りつぶそうとしたセネカら帝政初期の貴族たちの話 ・ローマの貴族の贅沢の実態 ・ローマの先進的な女たち ・小プリニウスのお話 になります。ローマに興味があれば、是非。2021/06/06
じょあん
4
ユウェナーリス、マールティアーリスの諷刺、セネカや小プリニウスの書簡、いくつかの墓碑などを軸に古代ローマの人々の心性を探っていく。けっこうしっかり引用があっておもしろい。2023/05/20
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