内容説明
カーストに生まれ、カーストに死ぬインド人の多様な民族文化のるつぼを、カレーの話から始めて、見たままの生活実態とその裏に通底する建前の形とを始めて明確に対比しつつ分かりやすく描ききった独自のインド史。
目次
言語と民族のるつぼ
カーストに生まれ、カーストに死ぬ
ヒンドゥー教徒の生活
因習と戒律のなかで-女の一生
快楽の思想
都市の顔、農村の顔
改革の思想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うちこ
7
この本は1975年に出て1991年に文庫化されたので、文中の「現在は」は70年代前半のインドです。 インド文化は国際化のためには隠しておきたいことばかり。実情は現代に近づくほどオブラートに包まれていく。昔のインド紀行っておもしろいんですよね…。この本はふたりの学者さんによってまとめられたインドの生活観察史のような本です。 半年以上かけて読み進めました。この本は他の本ではあまり掘り下げられないカーストやジャーティ、結婚、女性の扱いについてかなりのボリュームが割かれています。2019/07/19
路人
1
インドという巨像は多様でつかまえにくい。それを食文化、言語、民族、宗教、因習、制度、思想と多方面から描いてくれる。これからインドはまた進化しているかもしれない。でも、その根っこをつかんでおくとは大切だろう。2019/11/14
冬至楼均
1
プロローグのカレーの話が一番面白い。2010/08/31
富士さん
0
再読。インドの入門書としては、知る限り最高のものです。特に素晴らしいのが、好奇の目で見られがちなインドの特異さ、カーストやサティーなどの理不尽な慣習、度を越えた貧富や美醜や徳欲の共存、それらを建前に即して描くのではなく、従いながらも乗り越えて生きるインドの人たちの実像に迫ろうとしているところです。そのおかげで、矛盾に満ちた建前すらも矛盾の中で運用されるという、混乱に混乱が架せられるという訳のわからない状況に誘われるのですが、それが何だか魅力的で、その混沌具合がインドなんだと言われているように思うのです。2016/04/03
Junichi Kitazawa
0
辛島先生最高!というかこれが書かれた時点からどの程度改善(西洋人件主義的な意味で)してるのか カースト通婚での殺人とか相変わらずの幼女婚とかレイプ続発とか見てるとあまり変わってないんだろうなと嫌な気持ちに2015/01/06