内容説明
ヨーロッパ列強の貪欲な植民地体制に弄ばれた中国にも、ついに民族独立の息吹きが燃えあがった。アヘン戦争に端を発した独立の歩みは、義和団事件、辛亥革命を経て新中国の誕生へと歩調を早める。
目次
阿片戦争
太平天国
洋務運動
戊戌新政
辛亥革命
五四運動
国民革命
国共内戦
抗日戦争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうきち
1
いやあ、アジアとヨーロッパとの関係がうまく描かれていて、とても面白かった。2020/09/17
フェイ
1
白蓮教徒の乱から第二次世界大戦後の共産党勝利まで。 14巻の「明と清」では善政だった清朝前半期だが、本書では歴代王朝と同じく徐々に衰退を始める。しかし、これまでと違うのは外国勢力の介入。これまでは文化力によって異民族を取り込み、中国化させてきたが、その文化力で中国を上回る欧米文明(日本含む)により、ついに中華思想を放棄する。 そして、清朝は倒れ、軍閥争いが起こり、残った国民党と共産党の争いは現代まで続く。 しかし、本書の毛沢東の思想を見る限り、文化大革命が起こってしまうのは不可避だったのかもしれない。2015/04/12
がんぞ
1
1911年、南京を「革命軍」が占領しイギリスから帰国した孫文が大統領に当選(辛亥革命)「中華民国」が成立したとし台湾では「民国紀元」元年とする(西暦と下一桁が一致する)。日韓併合した前年にはもう衰えていたのだろう。実力のない孫文は袁世凱に総統の地位を譲った。袁は皇帝になろうと世界大戦中、日本が突きつけた「21ヶ条要求」を承認したが反対運動で条約と帝政を取り消し…さあそれからが近代国家の常識である“条約を守る(人民に受諾させる)”政府が現れない、共産党はソ連傀儡。外敵を撃退した軍事勢力が次の支配者になる図式2015/03/13
MIRACLE
1
本巻は、清末のアヘン戦争(1839年)から抗日戦争の終結までの約百年間を扱っている。本巻のハイライトは、専制君主体制の終焉である。従来は、農民の窮乏、大乱、覇権争い、新王朝の誕生、民生の安定という図式で、王朝が交代してきた。この体制は、秦の始皇帝から二千年もつづいた(203頁)。だが、外国勢力の進出は、対外問題への対処を、優先事項にした。その結果、民生は安定せず、専制君主制という仕組み自体が、破たんしてしまった。毛沢東の共産党は、民生の安定を重視して、中国を統一した。そして、今、貧富の格差が発生している。2014/09/10
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