河出文庫<br> 世界の歴史〈16〉ヨーロッパの栄光

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河出文庫
世界の歴史〈16〉ヨーロッパの栄光

  • 著者名:岩間徹【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 河出書房新社(2014/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309471754

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内容説明

絶対主義への‘復帰’を強行したウィーン体制も、湧きおこる自由主義、ナショナリズムの嵐の中に揺れ動く。黒潮は果てしなく転回し文化は爛熟の妍を競い、やがてヨーロッパ旧体制への訣別は近い。

目次

ウィーンの饗宴
産業革命
自由と統一をめざして
7月の太陽
ヨーロッパの虹
新しい対立
1848年
双頭の鷲の影
リソルジメント
ドイツの統一
ヨーロッパの栄光

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

スター

26
 ナポレオン戦争の終了後から、19世紀アヘン戦争に至るまでのヨーロッパを描く。ナポレオンの百日天下、トルコの圧制に抵抗したギリシア人、絶対王政から民主化への流れ、それに対する反動。  ロシアの農奴解放、クリミア戦争、イタリアやドイツの統一など、近代化に至るヨーロッパの激動の時代が描破される。2025/06/06

tieckP(ティークP)

6
複数人で全体を成す「世界の歴史」は一般には個人の価値観を消して書くもので、そこに客観的な歴史が文学に勝る強みも生じると思うのだが、本書は69年に書かれたことを措いても笑ってしまうくらいの自由主義の賛歌で、登場人物はそれを基準に気持ちよいほどすっぱり善悪に分けられる。保守反動はもちろん自由主義と争うことになる民主主義にも辛口である。ただ、そういう癖を理解したうえで読めば、その善悪の構図は分かりやすく、また各国が絡み合う西洋史が自由の攻防で整理されてつながって見えてくる。情熱溢れる一冊なのは確かで記憶に残る。2019/04/09

misui

3
ウィーン体制からドイツ統一まで。オーストリアが嫌いになる。2020/01/27

フェイ

2
ナポレオン退位からパリコミューン崩壊まで。 前巻のフランス革命から引き続き、自由を求めて戦うヨーロッパ諸国民を描く。世界史でも特に7月革命→2月革命→第二共和政→ナポレオン三世になってしまうこの時代の複雑怪奇さを理解できないまま卒業してしまったが、前巻と本巻を読んで、こういう流れで革命が連鎖していったのかと納得できた。イタリア・ドイツの革命と統一も興味深い。しかし、自由を求めて戦ったヨーロッパ人も、植民地の民衆に対してはかつての貴族のように振る舞うところに、根深い人間の本性が読み取れる。2015/03/28

azur

0
1794年 テルミドールのクーデター ロベスピエールの失脚;1799年 ブリュメール18日のクーデター:ナポレオン・ボナパルト将軍が総裁政府を倒し、統領政府を樹立。その後第一帝政へ;1815年 ワーテルローの戦い、ナポレオン追放、王政復古;1930年 7月革命:ブルボン朝からルイ=フィリップ1世のオルレアン朝に。7月王政;1848年 2月革命:共和派がオルレアン朝を打倒 大統領にはナポレオン三世が当選し、1851年にはクーデターで第二帝政へ;1871年 パリコミューン その前に普仏戦争の敗北と第三共和制2016/10/22

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